10月26日のお題は「枯尾花」「雑詠」でした。
まずは、大森さんの句からご紹介します。
「富士山の このあたりまで枯尾花」
「居待月 壷の芒も枯れてきし」
「雪降るや孤高をたもつ枯尾花」
妙音新聞からは
「枯芒復興目指す北大地」(富山市 國見由利子さん)
「路線バス通る農道枯尾花」(五條市 馬場廣道さん)
「葛城や風立ちさわぐ枯尾花」(柏原市 永味啓子さん)
今週の上田秋成の句は、
「招かんす朱雀の野べの枯尾花」
「鰒汁に幾度誓ひ破りけん」(漁焉)
「露時雨 加茂の捨火のぶすぶすと」(無腸)
続いてに出演者のみなさんの句をご紹介します。
寺谷さんの句は、
「枯尾花 昭和平成 遠ざかる」
「靴下に ぽっかり穴の秋の空」
あっきんの句は、
「ゆらゆらと夕日に光る枯尾花」
「大輪の秋薔薇香る うっとりと」
続いてリスナーの皆さんからの句をご紹介します。
「枯れ尾花 命短かし母偲ぶ」(明石市 レモントマトジュースさん)
「月の夜の風に揺れてる枯れ尾花」(神戸市北区 たけしさん)
「みずやりの止め時悩む枯れ尾花」(松原市 マロンクリームさん)
「枯れ尾花子供の頃は怖かった」(神戸市垂水区 チョイ丸親父さん)
「枯れ尾花わが身とくらぶ老い二人」(泉大津市 しょういちさん)
「闇に揺れ恐れ身を退く枯尾花」(姫路市 みよこさん)
「枯れおばな吹く風そよぐ そよそよと」(西宮市 蒼龍さん)
「枯れ尾花 何を思ふや光る風」(明石市 かみなりおやじさん)
「ふるさとへ いつか帰るや赤とんぼ」(神戸市垂水区 健康第一さん)
「煙突の湯気塗り潰す霧の朝」(篠山市 まさ・あっこさん)
「祖母からの娘孫への七五三」(赤穂市 アンちゃんさん)
「桜咲く季節外れの花頼り」(淡路市 お散歩おじさん)
「霜降りてサクサク歩む散歩道」(西宮市 蒼龍さん)
出演者の皆さんが選んだ句をご紹介します。
コメンテーターの小玉さんが選んだ句は、
「また明日 夕陽にゆれる枯れ尾花」(奈良県吉野郡 吉野の茶つみさん)
「火おこしに涙涙の火いれ式」(奈良県吉野郡 吉野の茶つみさん)
「渡鳥 今年もきたよ羽根やすめ」(赤穂市 風ちゃんさん)
あっきんが選んだ句は、
「金色の髪をなびかせ枯れ尾花」(神戸市垂水区 健康第一さん)
「羽根伸ばす運動会の子供たち」(神戸市北区 たけしさん)
寺谷さんが選んだ句は、
「枯れ尾花わが身とくらぶ老い二人」(泉大津市 しょういちさん)
「孫が引くダンジリ追って意気上がる」(泉大津市 しょういちさん)
大森さんが選んだ句は、
「母探す巨大迷路や枯れ尾花」(加東市 姫路セントラルぱくっ~さん)
「友達の訃報が届き枯れ尾花」(大阪市天王寺区 レトルトカレーさん)
「秋晴れの小窯祭りで徳利かう」(赤穂市 風ちゃんさん)
「焼き芋に過去の記事でのおまけ付き」(大阪市平野区 くずれ荘の管理人さん)
「散歩する人それぞれに草の花」(交野市 星のブランコさん)
「吾が庭の式部ますます紫に」(姫路市 みよこさん)
今週の特選句は、
「笹船の行方案ずる枯れ尾花」(篠山市 まさ・あっこさん)
「羊雲トランク一つ旅に出る」(明石市 レモントマトジュースさん)
でした!
次回のお題は「口切り」「雑詠」で募集します。
お題にこだわらない句も歓迎ですよ。
初心者の方も、子どもさんも大歓迎!どんどんご応募下さいね!
〒650-8580 ラジオ関西 寺谷一紀のまいど!まいど! 「まごころ歳時記」係
※これまで紹介しました句をポッドキャストで聞くことが出来ます。
講評 大森保延さん
1954年、 辯天宗宗務総長大森慈祥氏と結婚。
文化活動奨励室部長として、茶華道・俳句・絵画など辯天宗文化部の発展に寄与。
1995年、 大和礼法弁才御流興隆。
1996年、大阪府より文化芸術表彰を受ける。
1997年茨木西ロータリークラブ会長。
2009〜2010年RI2660地区IM2組ガバナー補佐に就任。
大阪府更正保護協会理事。
茨木市更正保護推進協議会副会長。
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