6月28日のお題は「蛍」「雑詠」でした。
まずは、大森さんの句からご紹介します。
「打水にあらで雨とや螢見に」
「摂津峡渓谷の宿傘動き螢指す」
「雨の闇青き曳光螢飛ぶ」
「夏料理摂津眼下にし」
「河鹿鳴く瀬音かき消し河鹿河鹿」
妙音新聞からは
「賀名生川今年こそ行く螢狩り」(堺市 河内 紀雄さん)
「螢待つ闇に聞こえし鹿の声」(和歌山市 木下 榮子さん)
「弧を描くも草に沈むも恋螢」(八尾市 浅井 祥多さん)
「放たれて園庭に舞ふ螢かな」(柏原市 永味 啓子さん)
今週の向井去来の句は
「明けかたの露に消へたる螢の火」
「田のへりの豆つたひ行螢の火」
「螢火や吹きとばされて鳰のやみ」去来の妹千子のジ辞世の句
「もえやすくまた消えやすき螢かな」千子
今週の寺谷さんの句は、
「山峡にホタルと美味の おもてなし」
「梅雨空に特別機舞うG20」
あっきんの句は、
「摂津峡 蛍の夕べ風情あり」
「美酒美食 山水館で夏宴」
続いてリスナーの皆さんからの句をご紹介します。
「夏の夜の蛍の光 涼し気に」(神戸市北区 たけしさん)
「蛍舞う川床草刈 住み処無し」(丹波市 丹波栗子さん)
「蛍火に我が人生を顧みる」(大阪府守口市 守口のタヌキさんさん)
「古い手に掴み足る蛍かな」(加西市 えつこさん)
「蛍来い どちらの水も甘いぞ~」(神戸市垂水区 ちょい丸親父さん)
「久しぶり手を携えてホタル狩り」(大阪市平野区 気楽な隠居さん)
「麦藁で祖母が編みたる螢籠」(姫路市 みよこさん)
「実習や蛍の光と なりにけり」(吉野郡 吉野の茶つみさん)
「水辺飛び幻想光のホタルかな」(豊岡市 あきひめさん)
「交通網 絡まる蔓かG規制」(大阪府守口市 守口のタヌキさんさん)
「大笑い毛細血管 巡ってる」(兵庫県神戸市 レモングラスさん)
「梅雨入り肋骨付近 痛みかな」(加西市 えつこさん)
「年金や赤字の額よ梅雨入りし」(淡路市 お散歩おじさんさん)
「梅雨曇り空も心もパットせず」(赤穂市 風ちゃんさん)
「実習や子らの手紙は夏模様」(吉野郡 吉野の茶つみさん)
「句ができぬ頭も黴る(かびる)家籠り」(交野市 星のブランコさん)
「七変化アジサイの花 雨うれし」(豊岡市 ブタのブーさん)
「螢狩り放して遊ぶ蚊帳の中」(東大阪市 やすよさん)
それでは出演者の皆さんが選んだ句をご紹介します。
コメンテーターの大さんが選んだ句は、
「流れ星 葉の上で待つプロポーズ」(大阪市平野区 くずれ荘管理人さん)
ゲストのボルトボルズ河口さんが選んだ句は、
「女将出す冷酒とともにホタルイカ」(大阪市 くずれ荘の管理人さん)
ゲストのボルトボルズ弓川さんが選んだ句は、
「手のひらに夜の宝石ホタルかな」(兵庫県赤穂市 アンちゃんさん)
「梅雨がきたカエルの歌も うれしそう」(豊岡市 あきひめさん)
大森先生が選んだ句は、
「月も無く蛍の好きな闇夜なり」(兵庫県神戸市 レモングラスさん)
「寝つけない二人に蛍の灯揺れる」(兵庫県丹波篠山市 まさ・あっこさん)
「空乱舞ホタルのダンス ワルツかな」(赤穂市 風ちゃんさん)
「暗闇を奥へ奥へとホタル狩り」(大阪市天王寺区 レトルトカレーさん)
「蛍待つ一人の闇の深さかな」(交野市 星のブランコさん)
「空梅雨に水の恵みを祈る日よ」(神戸市北区 たけしさん)
今週の特選句は、
「蛍舞う恋の点滅 交差点」(淡路市 お散歩おじさんさん)
「懐かしさ光る蛍や蚊帳のそと」(神戸市垂水区 ジュピターさん)
「燕の巣ひなもぎゅうづめ暑かろう」(大阪府高槻市 ひろりんさん)
「水溜まり ゆかたの裾をそっともち」(姫路市 みよこさん)
でした!
次回のお題は「涼し」「雑詠」で募集します。
お題にこだわらない句も歓迎ですよ。
初心者の方も、子どもさんも大歓迎!どんどんご応募下さいね!
〒650-8580 ラジオ関西 寺谷一紀のまいど!まいど! 「まごころ歳時記」係
※これまで紹介しました句をポッドキャストで聞くことが出来ます。
講評 大森保延さん
昭和29年 辯天宗宗務総長大森慈祥氏と結婚。
文化活動奨励室部長として、茶華道・俳句・絵画など
辯天宗文化部の発展に寄与。
平成7年 大和礼法弁才御流興隆。
平成8年 大阪府より文化芸術表彰を受ける。
平成9年 茨木西ロータリークラブ会長。
平成21年
〜22年 国際ロータリー2660地区IM2組ガバナー補佐に就任。
昭和39年7月~平成29年6月 辯天宗婦人部総裁
大阪府更正保護協会理事。
茨木市更正保護推進協議会副会長。
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