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寺谷一紀のまいど!まいど!

  • 2019年10月7日(月) 10時00分 大森保延のまごころ歳時記

    まごころ歳時記(10月4日)

    10月4日のお題は」「雑詠でした。

    まずは、大森さんの句からご紹介します。
    「台風の霧は承知のゴンドラに」
    「どうだんの朱きは霧にこばされし」
    「霧変化はやてとなりて山包む

    妙音新聞からは
    「霧に濡れ鈍き光の道路鏡」(八尾市 淺井祥多さん)
    「朝霧の真っ只中を黒き船」(志摩市 仲谷陽子さん)
    「夕霧に十勝連山見え隠れ」(富山市 國見由利子さん)

    今週は、向井去来の句をご紹介します
    「薄ぎりやもみぢした木やあらはれて」
    「朝霧や杭せ打音丁々たり」蕪村

    去来忌
    宝永元年九月十日の朝五十四才で没す。岡崎村寓居にて
    芭蕉の説く「不易流行」を、芭蕉なき後懸命に説き語った。

    今週の寺谷さんの句は、
    「温暖化 霧出ず雨の増える日々」
    「まだ夏日 長袖タンスの奥のまま

    あっきんの句は、
    「霧雨に濡れる昭和のレトロビル」
    「鴨川に名残の床でワインかな」

    続いてリスナーの皆さんからの句をご紹介します。
    「川沿いに霧たなびいて龍のよう(神戸市西区 コアラさん)
    「朝霧が草木潤す秋の風」(神戸市北区 たけしさん)
    「原発や秋空晴れぬ深い霧」(淡路市 お散歩おじさん)
    「夕霧の萌える声主きりギリス」(大阪市阿倍野区 トルネオさん)
    「傘の花 咲くか咲かぬか霧雨に(神戸市 秋桜さん)
    「霧の城きりがないよね窓ふきは」(加古川市 しげおさん)
    「抱きしめた霧を閉じ込め杉木立」(交野市 星のブランコさん)
    「「映えるよね」霧が脇役 摩周湖」(大阪市平野区 くずれ荘管理人さん)
    「きりの中 街の景色は神秘的」(大阪市東住吉区 ラビットさん)
    「海峡の汽笛響くや霧の中」(神戸市垂水区 さすきさん)
    「せっかくの絶景見えず霧のせい」(赤穂市 風ちゃんさん)
    「霧の中 灯りがたより船の旅」(神戸市垂水区 ちょい丸親父さん)
    「野分さり冷気を呼んで すがすがし」(神戸市垂水区 垂水の玄さん)
    「霧の夜 月を眺めて独り酒」(大阪市生田区 マスクメロンさん)
    「霧の朝ゆるゆる走る通勤路」(大阪市天王寺区 レトルトカレーさん)
    「ホームズが現れそうな霧の朝」(大阪市天王寺区 レトルトカレーさん)
    「霧深し方向音痴 正確に」(茨木市 蒼龍さん)
    「気になった あの子が浮かぶ霧を背に」(姫路市 姫路の夢太郎さん)
    「五部染めの もみじ愛でつつ塩むすび」(神戸市灘区 かずこさん)
    「夕焼けに染まり飛び交う赤とんぼ」(神戸市北区 たけしさん)
    「朝顔も ふと見上げれば秋の雲」(淡路市 お散歩おじさん)
    「スーパーで値引きシールに目がいきます」(三田市 ひろちゃんさん)
    「西日さす稲田に群れるアキアカネ」(大阪府守口市 守口のタヌキさん)
    「「じゅあねえ」と軽く言ったら それっきり」(神戸市 秋桜さん)
    「金木犀 鼻をくすぐる散歩道」(京都府宇治市 こま子さん)
    「なにがあっても彼岸をつげるヒガンバナ」(豊岡市 ブタのブーさん)
    「二週間 遅れて咲いた ひがん花」(姫路市 姫路の夢太郎さん)

    それでは出演者の皆さんが選んだ句をご紹介します。

    アルミカンの高橋さんが選んだ句は、
    「霧に立ち涙ふいて前進む」(枚方市 さちえさん)
    「赤とんぼドローンのように止まれるの」(神戸市西区 コアラさん)

    アルミカンの赤阪さんが選んだ句は、
    「霧雨が ひとりぼっちの身に沁みる」(大阪府守口市 守口のタヌキさん)
    「銀杏の転がる道の臭きかな」(姫路市 みよこさん)

    ゲストの山崎さんが選んだ句は、
    「霧の朝 仔犬と散歩そろり行く」(姫路市 ラジオ部屋の怪人さん)
    「戯れに猫の鼻先ねこじゃらし」(大阪府池田市 うさこさん)

    大森先生が選んだ句は、
    「緊張も霧も吹き飛べティーショト」(大阪府守口市 しんきいってんさん)
    「見えぬもの見ん遠吠えの霧の朝」(兵庫県丹波篠山市 まさ・あっこさん)
    「朝霧と ともにはれるや我が心」(赤穂市 アンちゃんさん)
    「神戸では霧の中から汽笛なる」(神戸市垂水区 木星さん)
    「不採用 就職人生 霧深く」(大阪市西区 ちひろさん)
    「千姫の化粧櫓や霧流る」(姫路市 みよこさん)
    「夜霧への今でも感謝 裕次郎」(赤穂市 風ちゃんさん)
    「霧深き谷瀬の吊り橋 墨の中」(兵庫県多可郡 北はりまのムーミンパパさん)
    「朝霧の晴れて雲間に朝日射し」(大阪府池田市 うさこさん)
    「秋霧の晴れることなき葬儀かな」(吉野郡 吉野の茶つみさん)
    「秋晴の大橋高し海狭かな」(神戸市垂水区 ますきさん)
    「コスモスとタッチを交わす風の道」(交野市 星のブランコさん)
    「彼岸終え散りゆく姿 曼珠沙華」(茨木市 蒼龍さん)
    「秋の夜や同窓会なる夜伽かな」(吉野郡 吉野の茶つみさん)

    今週の特選句は、

    選ばれた方全員が特選句です!

    次回のお題は唐黍 ・去来忌雑詠で募集します。

    お題にこだわらない句も歓迎ですよ。
    初心者の方も、子どもさんも大歓迎!どんどんご応募下さいね!

    〒650-8580 ラジオ関西 寺谷一紀のまいど!まいど! 「まごころ歳時記」係

    ※これまで紹介しました句をポッドキャストで聞くことが出来ます。

    講評 大森保延さん
    昭和29年 辯天宗宗務総長大森慈祥氏と結婚。
          文化活動奨励室部長として、茶華道・俳句・絵画など
          辯天宗文化部の発展に寄与。
    平成7年  大和礼法弁才御流興隆。
    平成8年 大阪府より文化芸術表彰を受ける。
    平成9年 茨木西ロータリークラブ会長。
    平成21年
     〜22年 国際ロータリー2660地区IM2組ガバナー補佐に就任。
    昭和39年7月~平成29年6月 辯天宗婦人部総裁
    大阪府更正保護協会理事。
    茨木市更正保護推進協議会副会長。