12月20日のお題は「時雨」「雑詠」でした。
まずは、大森さんの句からご紹介します。
「雷神の時雨ともなふ光悦寺」
「時雨とは庭艶やかにして去りぬ」
「光悦の忌日にあわす冬牡丹」
妙音新聞からは
「しぐるるや老いのひと日の終わりけり」(宇治市 古川 正子さん)
「しぐるるやまだ来ぬ人を待つ茶房」(八尾市 淺井 祥多さん)
「小夜時雨あき家のトタン叩き去る」(志摩市 仲谷 陽子さん)
「青い眼の和服姿や京しぐれ」(宇治市 古川 正子さん)
今週は、向井去来の句をご紹介します
「一時雨しぐれて明し辻行灯」
「忙しや沖の時雨の真帆片帆」
「歳の夜や曽祖父を聞けば小手枕」長和
「人に家をかはせて我は年忘れ」芭蕉
今週の寺谷さんの句は、
「時雨止み雲海のなか御所五條」
「クリスマス和洋の名作エフエムに」
あっきんの句は、
「時雨なき沖縄の昼二十五度」
「南国のゴルフ場にもクリスマス」
続いてリスナーの皆さんからの句をご紹介します。
「亡き父母の思いをはせる年の瀬に」(赤穂市 アンちゃんさん)
「雪虫の案内を得て畦歩く」(篠山市 まさ・あっこさん)
「プレゼント孫の三択 苦労する」(大阪市住吉区 琴姫ちりれんげさん)
「クリスマス ケーキの値引き お買得」(三田市 ひろちゃんさん)
「年賀状 誰が終活してたっけ?」(丹波篠山市 丹波のまめりんさん)
「カピバラも ゆず風呂入る冬至かな」(奈良県吉野郡 吉野の茶つみさん)
「初氷 滑って転び今年駄目」(茨木市 蒼龍さん)
「まちきれないケーキに指の あとのこる」(豊岡市 ブタのブーさん)
「亜樹と秀 赤穂旅して日が暮れて」(守口市 守口のタヌキさん)
「車から すっかり消えた注連飾り」(姫路市 姫路の夢太郎さん)
「傘をさし二人で遊ぶ しぐれかな」(茨木市 蒼龍さん)
「メル友の返事来ぬまま夕時雨」(交野市 星のブランコさん)
「時雨過ぎ点描残すアスファルト」(篠山市 まさ・あっこさん)
「寒時雨 彼女の肩を そっと抱き」(赤穂市 風ちゃんさん)
「段々と時雨が降る旅 雪近し」(草津市 滋賀のまー君さん)
「ネックウォーマー鼻まで隠す冬時雨」(大阪市住吉区 寒北斗さん)
「木の冬芽しづくが光る時雨なり」(大阪市東住吉区 ラビットさん)
「退社時の持って安心時雨傘」(神戸市垂水区 ますきさん)
「時雨虹 光と成りて龍昇る」(多可郡 北はりまのムーミンパパさん)
「遍路道 浜は無限の時雨道」(池田市 山究花さん)
「時雨など ものともせずや大いのしし」(奈良県吉野郡 吉野の茶つみさん)
「通信簿 広げたところに降る時雨」(丹波篠山市 丹波のまめりんさん)
「「休もうか」出る足止める冬時雨」(大阪市福島区 恋するサボテンちゃん)
大森先生が選んだ句は、
「大掃除シュレッダー音 軽やかに」(淡路市 お散歩おじさん)
「主義主張 人それぞれと待つ熱燗」(交野市 星のブランコさん)
「みぞれ降り そっと寄り添う二人連れ」(大阪市天王寺区 コンソメスープさん)
「冬の旅 紅茶発祥 鞠子宿」(姫路市 みよこさん)
「寺の子もクリスマスにはケーキ食べ」(豊岡市 あきひめさん)
「冬日和 祖父母マラソン初ゴール」(赤穂市 風ちゃんさん)
「しぐれ空 老舗の行列 絶えだえに」(守口市 守口のタヌキさん)
「突然の時雨で戸惑う初コンペ」(大阪市天王寺区 コンソメスープさん)
「久々の相合い傘なり小夜時雨」(大阪市住吉区 伝書鳩さん)
「丹波路にふかき軒借る片時雨」(姫路市 みよこさん)
「石畳 木曽路を駆ける山時雨」(淡路市 お散歩おじさん)
今週の特選句は、
「柚子の香を まとい湯上り冬至かな」(池田市 うさこさん)
「女子会の白菜料理ダイエット」(神戸市垂水区 ますきさん)
「賀茂で会ひ出町で別る京時雨」(三田市 キロマルさん)
「水墨画 見ているような山時雨」(池田市 うさこさん)
「恋とやら しぐれの街ですれ違う」(加東市 姫路セントラルぱくっ~さん)
です。
次回のお題は「年の暮」「雑詠」で募集します。
お題にこだわらない句も歓迎ですよ。
初心者の方も、子どもさんも大歓迎!どんどんご応募下さいね!
〒650-8580 ラジオ関西 寺谷一紀のまいど!まいど! 「まごころ歳時記」係
※これまで紹介しました句をポッドキャストで聞くことが出来ます。
講評 大森保延さん
昭和29年 辯天宗宗務総長大森慈祥氏と結婚。
文化活動奨励室部長として、茶華道・俳句・絵画など
辯天宗文化部の発展に寄与。
平成7年 大和礼法弁才御流興隆。
平成8年 大阪府より文化芸術表彰を受ける。
平成9年 茨木西ロータリークラブ会長。
平成21年
〜22年 国際ロータリー2660地区IM2組ガバナー補佐に就任。
昭和39年7月~平成29年6月 辯天宗婦人部総裁
大阪府更正保護協会理事。
茨木市更正保護推進協議会副会長。
- ヴォーカリストの響ゆかさんにお越しいただきました
- まごころ歳時記(12月20日)
- 締めくくりは楽しく!