4月3日のお題は「霞・花」「雑詠」でした。
まずは、大森さんの句からご紹介します。
「初花をみそなはるゝ地蔵尊」
「パンデミック春愁の生誕祭」
「壱岐島へ玄界灘の潮霞」
妙音新聞からは
「春休みコロナが終わりますように」(堺市 大津武美さん)
「歩をとどめ港霞て野に祈る」(柏原市 永味啓子さん)
「里山の枯草割りて蕗の薹」(橋本市 植山朝子さん)
「詣で来ぬ花に埋もれし冥應寺」(富山市 國見由利子さん)
今週は、藤岡玉骨の句をご紹介します
「狸寝の顔に被せされ花衣」
「抱え来し展げし茣座の花埃」
「窓若葉耳成山は香具山は」
今週の寺谷さんの句は、
「びんの中かすみたなびく春の酒」
「コロナ禍で花壇の花も寂し気に」
あっきんの句は、
「春霞注ぐ瞬間良い香り」
「家飲みで花びら浮かべ浸る夜」
アルミカンの高橋さんの句は、
「花のよにみんなを虜にしたいもの」
アルミカンの赤阪さんの句は、
「困っちゃう可憐な花の様と言われ過ぎ」
続いてリスナーの皆さんからの句をご紹介します。
「自粛して空から望む花見かな」(大阪市天王寺区 コンソメスープさん)
「春まきは開花楽しみ癒す時」(神戸市兵庫区 ラジオ派さん)
「花すみれ目潤すやハイキング」(神戸市垂水区 ますきさん)
「涙ぐみ花束もらうご両親」(神戸市垂水区 ちょい丸親父さん)
「葉とともに花が香るよ山ざくら」(姫路市 姫路の夢太郎さん)
「空と月八重紅しだれ不二桜」(守口市 守口のタヌキさん)
「花が咲く新生活に期待寄せ」(神戸市北区 たけしさん)
「名は知らぬあぜ道に咲く花一輪」(赤穂市 風ちゃんさん)
「花筏沈みて浮かぶそよそよと」(茨木市 蒼龍さん)
「新コロナ自粛でかすむさくら花」(川西市 心はいつも青春さん)
「秘めた恋花のサイコロ転げだす」(加東市 姫路セントラルぱくっ~さん)
「花便り東へ西へ訪ね行く」(丹波篠山市 まさ・あっこさん)
「草花はいやしてくれるありがとう」(大阪市東住吉区 ラビットさん)
「霞立つ透かして見える待ち人か」(茨木市 蒼龍さん)
「振り返る霞む里山身は不調」(交野市 星のブランコさん)
「春霞大型船も見え隠れ」(淡路市 お散歩おじさん)
「赤坂の前では沙織かすみかな」(大阪市福島区 恋するサボテンちゃんさん)
「城霞み露店も並び人まばら」(姫路市 みよこさん)
「瀬戸の海万葉岬春霞」(神戸市垂水区 ちょい丸親父さん)
「電車から見えた淡路の島霞む」(姫路市 姫路の夢太郎さん)
「ああかなし祖母の写真も霞けり」(奈良県吉野郡 吉野の茶つみさん)
「夕霞からす山へと二羽三羽」(池田市 うさこさん)
「花々に霞むこころ癒されて」(川西市 心はいつも青春さん)
「始発バス曖昧に出て霞みけり」(丹波篠山市 まさ・ホームズさん)
「車窓より見ゆる山すそ春霞」(大阪市住吉区 伝書鳩さん)
「蛤に託す想いや夫婦仲」(茨木市 蒼龍さん)
「けんさんが教えてくれたこと笑うこと」(三田市 ひろちゃんさん)
「スマホ見るOLチラ見の桜かな」(大阪市天王寺区 レトルトカレーさん)
「ウイルスに三泣車で荷を運ぶ」(守口市 守口のタヌキさん)
「蓮華草行き交う人に笑顔見せ」(淡路市 お散歩おじさん)
「もう嫌だ家で遊ぶの飽きてきた」(草津市 滋賀のまー君)
アルミカンの高橋さんが選んだ句は、
「花は散るクレオパトラも さおりんも」(大阪市福島区 恋するサボテンちゃんさん)
「春の朝シール集めてパン食べて」(守口市 しんきいってんさん)
「天空の天守かすみでかくれんぼ」(赤穂市 風ちゃんさん)
アルミカンの赤阪さんが選んだ句は、
「コロナ絶つ花に変身 喜劇王」(三田市キロマルさん)
大森先生が選んだ句は、
「黄砂にて春一番に霞む町」(神戸市北区 たけしさん)
「朝霞汽笛聞こえる駅ホーム」(神戸市垂水区 ますきさん)
「雪舟画霞の海の天橋立」(守口市 守口のタヌキさん)
「霞立ち明石大橋消失す」(三田市 キロマルさん)
「裾野より見上げし山よ花の雲」(池田市 うさこさん)
「いつになる百科繚乱待ちわびて」(箕面市 箕面のとしジィさん)
「花疲れコロナウイルス忍び寄る」(三田市 インコ・ママさん)
「老母乗せ車ゆっくり花の中」(交野市 星のブランコさん)
「幸せを頂いて知る花言葉」(赤穂市 アンちゃんさん)
「花の下濠行く和舟客ひとり」(姫路市 みよこさん)
「桜咲く無観客でも桜咲く」(守口市 しんきいってんさん)
「生誕祭花満開の御廟かな」(赤穂市 風ちゃんさん)
「春雨に笑いの天才一人減り」(赤穂市 風ちゃんさん)
「校門の開かれし日を待つ桜」(池田市 うさこさん)
「身の上を語り草餅みっつ目に」(交野市 星のブランコさん)
今週の特選句は、
「霞立ち人類の岐路混沌と」(守口市 しんきいってんさん)
「人まばら吉野の桜独り占め」(大阪市生野区 オムライスさん)
です。
次回のお題は「うららか・牡丹」「雑詠」で募集します。
お題にこだわらない句も歓迎ですよ。
初心者の方も、子どもさんも大歓迎!どんどんご応募下さいね!
〒650-8580 ラジオ関西 寺谷一紀のまいど!まいど! 「まごころ歳時記」係
※これまで紹介しました句をポッドキャストで聞くことが出来ます。
講評 大森保延さん
昭和29年 辯天宗宗務総長大森慈祥氏と結婚。
文化活動奨励室部長として、茶華道・俳句・絵画など
辯天宗文化部の発展に寄与。
平成7年 大和礼法弁才御流興隆。
平成8年 大阪府より文化芸術表彰を受ける。
平成9年 茨木西ロータリークラブ会長。
平成21年
〜22年 国際ロータリー2660地区IM2組ガバナー補佐に就任。
昭和39年7月~平成29年6月 辯天宗婦人部総裁
大阪府更正保護協会理事。
茨木市更正保護推進協議会副会長。
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