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寺谷一紀のまいど!まいど!

  • 2020年5月25日(月) 10時00分 大森保延のまごころ歳時記

    まごころ歳時記(5月22日)

    5月22日のお題は鯖・螢」「雑詠でした。

    まずは、大森さんの句からご紹介します。
    「鯖酢のなどころ魚屋に酢じめ鯖」
    「関鯖の刺身といふを待つばかり」
    「ノルウェーの魚うましこの焼鯖も」 

    妙音新聞からは
    「焼きたての鯖は美味しや旬はなほ」(御所市 田岡眞知子さん)
    「螢狩ふわり掌の中点滅す」(伊都郡 嶋田和代さん)
    「今以て生家に残る螢籠」(枚方市 上西晴子さん)
    「螢火か川瀬の草にあかりさす」(橋本市 平出恭子さん)
    「しめ鯖の一品つくり夜の厨」(御坊市 松本裕子さん)

    今週の藤岡玉骨の句は、
    「沖すこし荒れたをるさまの鯖火かな

    「主婦若く大皿白く鯖青く」
    「撫で肩のさらりとすべり夏暖簾」
     
    「百枚の柿の葉摘まれまつり酢」

    続いて今週の寺谷さんの句は、
    「コロナごもりのテイクアウトに鯖の寿司」
    「千里山ホタルブクロの散歩道

    あっきんの句は、
    「食べたいな生姜の効いた鯖きずし」
    「リズム良く箕面の蛍 動いてる」

    続いてリスナーの皆さんからの句をご紹介します。
    「サバ読むも一つ二つで慎ましく」(箕面市 箕面のとしジィさん)
    「夕食の鯖の味噌煮や酒の友」(神戸市垂水区 ますきさん)
    「鯖生ずしあてに呑む夫偲びつつ」(姫路市 みよこさん)
    「サバの日は早く帰宅のお父さん」(大阪市天王寺区 レトルトカレーさん)
    「釣りたての関サバさしみ芋焼酎」(赤穂市 風ちゃんさん)
    「鯖寿司の誘惑に負け背中痒く」(大阪市住吉区 伝書鳩さん)
    「嘘少し足して仕上げる鯖みそ煮」(神戸市 みさきさん)
    「バスツアー鯖街道 友と行く」(赤穂市 アンちゃんさん)
    「焼き鯖と ご飯があれば何杯も」(滋賀県草津市 滋賀のまー君さん)
    「いにしえの苦労偲んで鯖街道」(川西市 心はいつも青春さん)
    「懐かしい脂ののった鯖の味」(神戸市兵庫区 ラジオ派さん)
    「ダイエットこんなに痩せたと鯖を読み」(淡路市 お散歩おじさん)
    「鯖の目は僕を見つめる嫁の目か」(大阪市 恋するサボテンちゃんさん)
    「羽田発つ焼き鯖すしを空弁に」(三田市 キロマルさん)

    「雨上がり空澄み渡り山笑う」(池田市 うさこさん)
    「バラ園の色もとりどり撮影会」(神戸市垂水区 ますきさん)
    「薔薇アーチくぐる心は女王となり」(姫路市 みよこさん)
    「五月晴れ さえずり歩く小学生」(大阪市平野区 気楽な隠居さん)
    「薫風の気配を感じ深呼吸」(大阪市天王寺区 コンソメスープさん)
    「夏場所もコロナに押され黒星に」(赤穂市 風ちゃんさん)
    「緊急の事態も終わっても気をつける」(滋賀県草津市 滋賀のまー君さん)
    「代掻きやトラクター音 野に響き」(淡路市 お散歩おじさん)

    「二つ三つ蛍ふわりと草の陰」(池田市 うさこさん)
    「蛍狩り人工飼育 甦える」(神戸市垂水区 ますきさん)
    「溝川に蛍が舞って子等騒ぐ」(姫路市 みよこさん)
    「月明り蛍飛び交う田んぼ道」(神戸市垂水区 ちょい丸親父さん)
    「追憶や暮れの清流 蛍狩り」(守口市 守口のタヌキさん)
    「ユニホーム出番が無くて淋しそう」(神戸市 みさきさん)
    「夜空舞う螢を見れば和やかに」(滋賀県草津市 滋賀のまー君さん)
    「歓声が はじけた空の甲子園」(川西市 心はいつも青春さん)
    「巣ごもりや火垂るの墓で涙して」(淡路市 お散歩おじさん)
    「蛍火は小惑星の変身か」(三田市 インコ・ママさん)
    「なにもない夏を照らすか螢籠」(大阪市 伝書鳩さん)
    「蛍火や われの心も てらすなり」(大阪市東住吉区 ラビットさん)
    「ランチョンも蛍ぶくろに なりにけり」(奈良県吉野郡 吉野の茶つみさん)
    「都会の子 歓声挙げるホタル狩り」(大阪市天王寺区 コンソメスープさん)

    ゲストの小笠原さんが選んだ句は、
    「シメ鯖で母の味付け思い出す」(茨木市 蒼龍さん)
    「蛍来いコロナの出口示してよ」(大阪市福島区 恋するサボテンちゃんさん) 
    「布マスク忘れた頃に来るのかな」(箕面市 箕面のとしジィさん)

    ゲストの中川さんが選んだ句は、
    「鯖寿司や ふるさと想い取り寄せる」(池田市 うさこさん)
    「蚊帳の中ホタル放した少年期」(平野区 気楽な隠居さん) 
    「雷でコロナ脅かし退散を」(茨木市 蒼龍さん)

    大森先生が選んだ句は、
    「若狭より鯖街道の夏めいて」(丹波篠山市 まさ・あっこさん)
    「自粛中 鯖缶開けて食いつなぐ」(神戸市垂水区 ちょい丸親父さん)
    「抗体は有っても鯖のジンマシン」(交野市 星のブランコさん)
    「竹皮を剥ぐや肉厚 鯖の鮨」(三田市 インコ・ママさん)

    「蛍火や三密避けて点滅す」(丹波篠山市 まさ・あっこさん)
    「ホタル狩りコロナ収束 村おこし」(赤穂市 風ちゃんさん)
    「乱舞する蛍にいるや下戸の友」(交野市 星のブランコさん)

    「生けようか切らずにおくか庭のバラ」(豊岡市 ブタのブーさん)
    「断崖を削る瀑布に架かる虹」(守口市 守口のタヌキさん)
    「衣替え生徒のそばの立ち葵」(交野市 星のブランコさん)
    「初夏近しマスク素材も夏使用」(奈良県吉野郡 吉野の茶つみさん)

    今週の特選句は、

    「潮風が川風となり鯖街道」(守口市 守口のタヌキさん) 
    「鯖ずしや味のきめては竹の皮」(奈良県吉野郡 吉野の茶つみさん)
    「おみやげと そっとひらいた手にホタル」(豊岡市 ブタのブーさん)
    「蛍火の闇を操る点と線」(三田市 キロマルさん)
    「久々に理髪終へたり初夏の風」(三田市 キロマルさん)

    でした。

    次回のお題は袋掛」「雑詠で募集します。

    お題にこだわらない句も歓迎ですよ。
    初心者の方も、子どもさんも大歓迎!どんどんご応募下さいね!

    〒650-8580 ラジオ関西 寺谷一紀のまいど!まいど! 「まごころ歳時記」係

    ※これまで紹介しました句をポッドキャストで聞くことが出来ます。

    講評 大森保延さん
    昭和29年 辯天宗宗務総長大森慈祥氏と結婚。
          文化活動奨励室部長として、茶華道・俳句・絵画など
          辯天宗文化部の発展に寄与。
    平成7年  大和礼法弁才御流興隆。
    平成8年 大阪府より文化芸術表彰を受ける。
    平成9年 茨木西ロータリークラブ会長。
    平成21年
     〜22年 国際ロータリー2660地区IM2組ガバナー補佐に就任。
    昭和39年7月~平成29年6月 辯天宗婦人部総裁
    大阪府更正保護協会理事。
    茨木市更正保護推進協議会副会長。