「国民安全の日」とは、国民一人一人が、生活のあらゆる面で安全の確保について考え、火災や交通事故、さらには産業災害まで、その発生を防止するために意識を高めようということで、制定された日です。
名前だけ聞くと、最近の国際情勢を受けて制定された日のように思えますが、実は、昭和35年に制定された、歴史のある啓発運動の日なんです。
今日の放送では、「生活の安全」の中から、近年注目されています「自転車事故への備え」について焦点を当ててみます。
令和4年中の兵庫県下での自転車関係の事故は、過去10年と比べると減少傾向にありますが、それでも4,162件にも上り、人身事故全体の25.4%を占めています。
そして最近は、自転車事故による高額の賠償の問題が話題になっています。
有名な事故では、兵庫県で、小学生の少年が運転する自転車が、歩行中の女性と衝突。女性が意識不明となった事故で、平成25年に神戸地裁が約9500万円の損害賠償を保護者に命じる判決がありました。
こうしたことから兵庫県では、平成27年に「自転車の安全で適正な利用の促進に関する条例」が制定され、自転車保険への加入が義務付けられています。自転車保険は、専用の保険もありますが、
・すでに加入している火災保険に特約で付け加えられている
・子どもさんが学校で入っている保険に含まれている
こともありますので、まずはしっかり確認してください。
また4月に施行された改正道路交通法で、自転車利用者のヘルメット着用が努力義務となりました。
自転車は誰でも気軽に乗れる乗り物ですが、人とぶつかれば車と同じく「走る凶器」となります。万が一に備えて、自転車損害賠償保険への加入、そしてヘルメットの着用を心がけましょう。
そして「そもそも」ですが、マナーを守って運転しましょう!
- 女性活躍社会へのヒントを聞いてました。
- 「国民安全の日」のおしらせ
- グリルチキンのめんつゆ漬け