「国民安全の日」は、国民一人一人が、生活のあらゆる面で安全の確保について考え、火災や交通事故、さらには産業災害まで、その発生を防止するために意識を高めようということで、昭和35年に制定されました。
今日の放送では、「生活の安全」の中から、近年注目されています「自転車事故への備え」について焦点を当ててみます。
令和5年中の兵庫県下での自転車関係の事故は、前年比で22件多い4,184件にも上り、人身事故全体の25.7%を占めています。
そして最近は、自転車事故による高額の賠償の問題が話題になっています。
例えば、平成20年に兵庫県で小学生の運転する自転車が歩行中の女性と衝突。
女性に障害が残った事故で、平成25年に神戸地裁が約9500万円の損害賠償を保護者に命じる判決がありました。
こうしたことから兵庫県では、平成27年に「自転車の安全で適正な利用の促進に関する条例」が制定され、自転車保険への加入が義務付けられています。
自転車保険は、専用の保険もありますが、すでに加入している火災保険等に特約で付け加えられていることもありますので、まずはしっかり確認してください。
また令和5年4月に施行された改正道路交通法で、自転車に乗る際のヘルメット着用が「努力義務」となりました。
その令和5年中の兵庫県内での自転車乗用中死傷者は4,074人。このうちヘルメットを着用していたのは444人と、その着用率はわずか10.9%という状況でした。
自転車は誰でも気軽に乗れる乗り物ですが、人とぶつかれば車と同じく「走る凶器」となります。
万が一に備えて、自転車損害賠償保険等への加入、自転車に乗る時はヘルメットの着用を心がけましょう。
そして「そもそも」ですが、マナーを守って運転しましょう!(スマホ見ながら運転など、もっての外です!)
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