9月5日のゲストは、株式会社ワサビ 代表取締役の笹岡秀平さん(右)と、株式会社東洋工作所 代表取締役の岩田光正さん(左)にお越しいただきました。
笹岡さんのお仕事が建築・空間デザインなのに対して、岩田さんの会社の業務は配管工事という異なる分野のお二人。
笹岡さんが手がける「空間デザイン」とは、建築とインテリアの間をつなぐ仕事。商業施設やホテル、古民家の改装など、単なる装飾にとどまらず「建物と人との関係をどう設計するか」を追求します。
幼少期に建築を夢見た父の姿を見て育ったことが、デザインの道を志すきっかけになったといいます。
笹岡さんの関心は「古いものを活かす」こと。築100年以上の古民家をホテルへと再生したり、丸亀城で宿泊体験ができる「城泊」プロジェクトに携わったりと、歴史ある建物の魅力を残しつつ現代的な快適さを加える仕事に情熱を注いでいます。
そんな笹岡さんが大切にしているのは「記憶を残すこと」。古い建物の趣を損なわずに、水回りや生活空間を整備し、現代に馴染む形で新しい価値を生み出しているのです。
一方、岩田さんの東洋工作所は、発電所の配管工事を主業務とする会社。しかし今一番注目を集めているのは、廃棄されるはずのドラム缶を再利用した家具づくりです。
ドラム缶を切り分けてテーブルや椅子に加工し、イベントやフェスで活用。バーベキュー用の道具として始まったアイデアが進化し、今では「ドラム缶テーブル」としてセット販売やリースまで展開しています。楽天市場で「ドラム缶テーブル」と検索すれば購入も可能とのこと。
このドラム缶家具は、カラフルな塗装や企業ロゴのデザインを施すことができるため、休憩所やイベント会場を一気に華やかに変える効果があります。南摂津駅でのキッチンカーイベントや、テレビ大阪主催の屋台フェスでも採用が決定。さらには大阪・関西万博への出展も予定されており、地域の新たなランドマーク的存在になりつつあります
笹岡さんと岩田さん、一見まったく異なる分野に見えますが、共通点は「空間を再構築し、人の気持ちを変える力」を持っていることです。笹岡さんは歴史的建築を蘇らせ、非日常の体験を提供。岩田さんは廃材を再利用して、日常の休憩スペースを楽しく彩ります。
二人の視点は異なりながらも、「空間をどう活かすか」という問いに対する答えを模索し続けている点で強く響き合っているんですね。
- やっぱり一番いいのは
- なんでも有効活用でSDG’s
- 暑さに負けず頑張れ!



