11月14日の「いろいろ万華鏡」では「未来ごはんラボ」代表のタケモトサユリさんに、薬膳の知恵を生かした食育についてお話を伺いました。
タケモトさんは、子どもたちに食の大切さを伝える絵本作家としても活動されていて、最新作『カゼさんバイバイ!』では、薬膳の考え方を取り入れながら、体を整える食べ物やストレス解消につながる食材を物語仕立てで紹介しています。
冷え対策には人参・かぼちゃ・ごぼう・れんこんなどの根菜類、熱っぽい体質には白菜・もやし・海藻類をとるのが効果的とのこと。また、イライラしがちなときはニラやブロッコリー、ほうれん草、卵、牡蠣などが心と体を落ち着けてくれるそうです。
絵本には、かぼちゃグラタンや大根あんかけうどん、アサリ入りクラムチャウダーといった実践レシピも掲載。どれも手軽でおいしく、子どもから大人まで楽しめるメニューです。
「自分の体質に合わせて食材を選ぶと、無駄がなく効率よく栄養が取れる」とタケモトさん。まさに“食べる薬”で冬を元気に過ごす工夫が詰まっています。
さらに、タケモトさんは11月29日に堺商工会議所で開催される「笑って学べる子育て講座」にも登壇予定。パパ世代に向けて、妊娠期から幼児期までの“家族で取り組む食育”について講演されるそうです

また、依然ご出演いただいたことのあります加納恵美子さんからは、フルーツを使った薬膳的な工夫を紹介してもらいました。
柿や梨はそのままだと体を冷やしますが、加熱することで体を温めるスイーツに変身します。焼き柿やホット梨のシロップ煮、さらには果物の天ぷらや炒め物など、アイデア次第でおしゃれな冬レシピが完成。
大田先生からも「果物を火に通すことで透析食にも応用できる」とのアドバイスもあり、健康志向の人にも役立つ内容でした。
薬膳というと難しく感じるかもしれませんが、要は「自分の体調や季節に合わせた食材選び」を意識すること。スーパーで野菜を選ぶとき、レシピを考えるときに、少しだけ“体を温める・冷やす”の視点を取り入れるだけでも、冬の健康維持に大きな差が出ます。
今夜の食卓に、ぜひ薬膳の知恵を一品取り入れてみませんか?
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