寺谷一紀のまいど!まいど!

  • 2026年7月19日(日) 10時00分 まいど!いらっしゃい!ようおこし!

    「それならできる」から始まる一歩!

    7月17日のゲストコーナーでは、産業保健師の駒井若菜さんをお迎えしました。

    産業保健師とは、企業で働く人たちの心と体の健康を支える専門職です。駒井さんによると例えるなら「会社の中の保健室の先生のような仕事」なんだそうです。

    産業保健師は、看護師と保健師の両方の国家資格を持ち、体調不良や熱中症への対応だけでなく、近年増えているメンタルヘルスの相談にも応じているんです。

    産業保健師として6年目を迎えた駒井さんは、これまでに3400人以上の働く人を担当してきました。その中で感じたのは、相談に訪れる時点ですでに頭痛や気分の落ち込みなど、不調が進んでいる人が多いという現実です。

    そこで駒井さんが始めたのが、「それならできる」という小さな自信を育てる「それならプロジェクト」です。自分の好きなことや本当にしたいことに気づき、自己否定をせず、最初の一歩を踏み出すことを大切にしています。

    この4月には、地元・奈良県大和郡山市で金魚を題材にしたアート体験を開催したそうです。参加者は金魚のコースターに絵を描き、裏面に願い事を書きます。

    小学生の親子を中心に、大人や外国籍の人も参加し、運営スタッフを含めて377人が集まったそうで、家族や周囲の人と願いについて語り合うことで、普段は知らなかった相手の思いに触れる機会にもなった参加者も多かったそうですよ。

    完成した作品は、大和郡山市立図書館に展示されています。

    駒井さんが産業保健師を目指した背景には、女手一つで育ててくれたお母さんの存在があるそうです。昼夜を問わず働き、体調を崩す姿を見たことで、働く人の不調を予防したいと考えるようになったそうです。

    今後はイベントだけでなく、働く人のメンタルヘルスを守るサービスや仕組みの開発にも取り組み、活動を持続可能な事業へ育てたいと語ります。

    大きな目標を前にすると、最初から完璧を求めて動けなくなることがあります。しかし、「それならできる」と思える小さな行動を重ねれば、自分の未来は少しずつ変わっていきます。駒井さんの活動は、心の不調を防ぐためにも、自分の本音に耳を傾ける時間が大切であることを教えてくれました。