8月28日のゲストは、食の専門ライターで元『あまから手帖』編集長の中本由美子さんをお迎えしました。
今回、中本さんが番組に出演いただくことになったきっかけは、大阪・難波の名割烹「木川」での寺谷さんとの出会い。偶然の出会いから意気投合し、今回ご出演いただくことになりました。
中本さんが食の世界と関わるようになったきっかけは、東京の出版社への就職したことだそうです。その後『あまから手帖』へ移り、以来30年以上にわたって食の取材や執筆に携わってきました。
実は中本さん、意外にも子どもの頃は好き嫌いが多く、甘いものや三つ葉、みょうがなども苦手だったそうです。
しかし仕事で本当においしい料理に出会ううちに印象が一変。「こんな味だったんだ」と次々に食の扉が開いていったと振り返ります。
日本料理のお椀などを通して香味野菜の役割を知り、次第に苦手なものも克服していきました。
『あまから手帖』時代の苦労として挙げられたのが、とにかく「食べる量」。ラーメン特集では若い頃なら1日に5軒ほど回り、取材先への敬意もあって一杯ずつしっかり味わっていたそうです。
そんな中本さんが現在手掛けている仕事の一つが、この度、旭屋出版から刊行された『ウイスキーと料理 美味の調和』。
神戸・三宮のバー「キース」のマスターが長年研究してきた、ウイスキーと料理の組み合わせを紹介する一冊で、中本さんが編集・執筆を担当しました。
例えばマグロのトロ巻きにハイボール。日本酒が料理の旨味と寄り添いながら余韻を楽しませるのに対し、ウイスキーはトロの脂をすっと切り、次の一口を誘ってくれるといいます。ホタルイカの味噌漬けとピートの効いたウイスキーなど、意外な組み合わせも紹介されました。
そして話題は、中本さんが大好きだという日本酒へ。
関西の酒蔵を数多く取材してきた中本さんが語った日本酒の魅力は、「会いに行ける酒」という言葉でした。
関西には長い歴史を持つ酒蔵が数多くあります。実際に蔵を訪れ、造り手に会い、その土地の空気を感じながら酒を知ることができる。それこそが関西で日本酒を楽しむ大きな魅力ではないか、と中本さんは話します。
食べることだけでなく、その背景にいる人や土地まで取材してきた中本さんだからこそ生まれた「会いに行ける酒」という表現。食と酒の世界を、いつもより少し深く味わってみたくなるお話でした。
- ひとり親家庭の夏休み
- 「会いに行ける酒」が関西の魅力です



