2月17日の「いろいろ万華鏡」では、先日ご紹介しました京都南座2月公演「歌うシャイロック」を寺谷さんとあっきんが感激してきましたので、その感想と原作「ヴェニスの商人」についてご紹介しました。
舞台のタイトルになっている「シャイロック」とは、イギリスの劇作家シェークスピアの名作「ヴェニスの商人」に登場するユダヤ人の高利貸の名前です。
原作では完全に悪者扱いのシャイロックですが、その背景には日本人にはあまりなじみが無いのですが、ヨーロッパでは中世以来続く「ユダヤ人差別」が根底にあるんです。
国を持たずにヨーロッパ全域に散らばって生活していたユダヤ人たちは「キリスト教徒が忌み嫌う」金融業などしか職業につくことが出来ず、それゆえにひどい差別を受けていたんです。
「ヴェニスの商人」は、物語を額面通りに読んだだけでは見えてこない「差別されてきたシャイロックの悲劇」でもあるんですね。
そんな奥の深い「歌うシャイロック」は、2月21日までか京都南座で公演中です。
興味を持っていただけたら、ぜひご覧くださいね!