雨が多く降るこれからの時期、「土砂災害」発生の危険度が高くなります。
「土砂災害」には、「土石流」「地すべり」「がけ崩れ」などがあります。
兵庫県にはこうした「土砂災害」の発生するおそれがある場所について、「土砂災害警戒区域」、「土砂災害特別警戒区域」に指定して、その情報を先週もご紹介しました兵庫県の防災情報サイト「兵庫県CGハザードマップ」で公開しています。
こうした、「土砂災害」から身を守るための防災知識の普及や警戒避難体制の整備を進め、土砂災害の防止と被害の軽減を目的に、国土交通省と各都道府県では毎年6月を「土砂災害防止月間」として、啓発活動に取り組んでいます。
「土砂災害」への備えとして私たちにできることは、先週の放送でご紹介しました「集中豪雨への備え」と同じです。
まずは「日頃の備え」です。
・お住まいの場所が「土砂災害警戒区域」などに当たるかどうか、あらかじめ確認しておきましょう。
・そして懐中電灯やラジオ、非常持ち出し品などを準備しておきましょう。
次に大切なことは、「気象情報の確認」です。
「土砂災害警戒区域」にお住まいの方は、雨が降り出したら、避難行動を確認して、いつでも避難できるように準備しておきましょう。
そして最後に「早めの避難」です。
・高齢者など、避難に時間がかかる方は、早めに避難行動を開始しましょう。
・大雨による土砂災害の危険度が高まると、「土砂災害警戒情報」が発表されます。この時は、速やかに安全な場所へ避難しましょう。
・避難場所への避難が必要であるが、避難が難しいときは、近くの頑丈な建物の2階以上に緊急避難してください。
それも難しいときは、家の中で可能な限り安全な場所、例えばがけと反対側の2階などへ避難してください。
また、避難情報が出ていなくても、
「山から地鳴りが聞こえる」
「湧き水が濁る」、
「崖から小石が、ぱらぱら落ちてくる」
などの土砂災害の前兆とされる現象を見たら、早めに避難しましょう。
- まごころ歳時記(6月12日)
- 「土砂災害防止月間」のお知らせ
- リスナーからの質問にお答えします