近年、大雨による水害のニュースを頻繁に耳にするようになりましたね。
昨年は9月の能登半島での豪雨などの記録的な大雨により、河川の氾濫が発生するなど、毎年のように全国各地で水害が発生しています。
1976~1985年までの10年間と、2014~2023年までの10年間を比べると、1時間の降水量が100ミリ以上の激しい雨の発生回数が年間1.8倍に増加しているといったデータもあります。
そこで、兵庫県では、平成24年に都道府県初の「総合治水条例」を策定し、県と市町と県民の皆さんが連携・協力して、
「ながす」、「ためる」、「そなえる」
の3つの対策からなる「総合治水」を推進しています。
「ながす」対策は、川や下水道で流せる水の量を増やすための対策です。
県や市町では、川幅を拡げたり、川底を掘るといった河川の改修や、雨水を安全に川へ排水するための下水道の整備や維持などに取り組んでいます。
二つ目の「ためる」対策は、雨水を学校のグラウンドや田んぼ・ため池などに一時的に貯めたり、緑地を増やすなどして地面に染み込みやすくすることで、雨水が一気に川に流れ込まないようにする取組みです。
「ためる」対策は皆さんの家庭でも行うことができます。例えば、屋根に降った雨を貯める「雨水(うすい)タンク」や、地面に浸透させる「浸透ます」の設置があります。
他にも、庭に花壇を作ったり、駐車場を芝生に変えることで、雨水が川へ一気に流れ出ることを抑えることができます。
3つめの「そなえる」対策は、大雨や浸水に関係する情報を事前に知って万一の水害に対応出来るよう、準備をするというものです。
自宅や職場のまわりは浸水しないのか、避難所はどこにあるか、避難ルートは安全か、といったことを「兵庫県CGハザードマップ」などで確認したり、避難訓練や防災学習に参加してみましょう。
いざというとき、水害に巻き込まれないよう避難するためには、一人一人が日頃からしっかりと準備して頂くことが大切です。
水害から命と暮らしを守る「総合治水」に、身近なことから一緒に取り組んでいきましょう。
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