今回のお題は「梅」「雑詠(自由題)」でした。
まず、大森さんの句からご紹介します。
「銀盤に踊る梅花の精のごと」
「枝垂梅 咲き初む鉢に迎えられ」
「紅梅に幾星霜あり地震の日も」
妙音新聞からは
「大宰府の梅より多し異國人」(福岡市 永野久美子さん)
「リュックサック背負い直して梅の谷」(伊勢市 岩本彩さん)
「御朱印に添えられてをり梅一輪」(四日市市 北山紀美さん)
「匂ふとも匂はざるとも梅仰ぐ」(藤井寺市 竹村智巳さん)
今回の上田秋成の句は、
「やどの梅を野咲じやと人はみて過る」(漁焉)
「梅の花の掃除よくせよ匂ひ鳥」(漁焉)
「梅が香や明屋ゝゝと吹とをる」(漁焉)
続いてに出演者のみなさんの句をご紹介します。
寺谷さんの句は、
「梅林の花より異国の客多き」
「早春の近江に講演 友来たる」
アッキンの句は、
「隠し味 胃袋掴め 梅昆布」
「雛祭り 微笑む瞳 三体の」
西村さんの句は、
「馴れ初めは そぞろ歩きの梅畑」
「春めいて鼻唄まじり電話とる」
続いてリスナーの皆さんからの句をご紹介します。
「横に伸び垣根作るや梅の花」(神戸市垂水区 ますきさん)
「梅の花 咲いて飛び交う蝶の群れ」(神戸市北区 たけしさん)
「梅漬ける塩しそ壺に顔細め」(明石市 レモントマトジュースさん)
「寒さたえ ロウバイの花 春が来た」(豊岡市 ほないくえさん)
「白梅の閑に薫る祠横」(姫路市 みよこさん)
「梅一首 たずねたずねて長谷寺へ」(奈良県吉野郡 吉野の茶つみさん)
「梅の実の落ちた後には梅干に」(赤穂市 アンちゃんさん)
「遠景 梅山観れば雪残り」(姫路市 ラジオ部屋の怪人さん)
「小さくと老梅可憐に赤白と」(大阪市淀川区 蒼龍さん)
「しだれ梅 淡いピンクのワンピース」(淡路市 お散歩おじさん)
「待ちわびて におう紅梅 花の春」(大阪市東淀川区 ルピナスの丘さん)
「昨日より今日の白梅 処方箋」(交野市 星のブランコさん)
「冬の風 インフルエンザ大流行」(神戸市垂水区 ますきさん)
「娘の成長 やさしく見守るおひなさま」(豊岡市 ほないくえさん)
「ランドセル祖父母選んで孫はしゃぐ」(守口市 守口のタヌキさん)
「風花や旅の一座の厚化粧」(交野市 星のブランコさん)
「雨粒の玉より小さき犬ふぐり」(篠山市 まさ・あっこさん)
「水ぬるみメダカの産卵 そっと待つ」(大阪市淀川区 蒼龍さん)
「春一番 残りわずかで新入生」(赤穂市 風ちゃんさん)
「わかめ干す 影なよなよと明石浦」(神戸市垂水区 生涯現役さん)
続いて出演者の皆さんが選んだ句をご紹介します。
コメンテーターの西村さんが選んだ句は
「梅林の二人でかぐや山デート」(赤穂市 風ちゃんさん)
「ゆづるはにスケート金の祈り込め」(淡路市 お散歩おじさん)
寺谷さんが選んだ句は
「カーリング おやつタイムで じゅう電し」(奈良県吉野郡 吉野の茶つみさん)
吉川さんが選んだ句は
「盆梅に鉢いっぱいに あさのかぜ」(神戸市西区 いわおかハッピーボーイさん)
大森さんが選んだ句は
「梅を差し友の到来 待つ茶会」(大阪市天王寺区 レトルトカレーさん)
「観梅に甘酒似合う 綾部山」(神戸市垂水区 生涯現役さん)
「銀盤にエッジで描く ナスカの絵」(奈良市 法隆寺の鐘さん)
今週の特選句は
「冬の雨 老人集う喫茶店」(姫路市 みよこさん)
「鯉ゆらり探梅の人 眺めおり」(篠山市 まさ・あっこさん)
次回のお題は「牡丹」「椿」で募集します。
お題にこだわらない句も歓迎ですよ。
初心者の方も、子どもさんも大歓迎!どんどんご応募下さいね!
〒650-8580 ラジオ関西 寺谷一紀のまいど!まいど! 「まごころ歳時記」係
※これまで紹介しました句をポッドキャストで聞くことが出来ます。
講評 大森保延さん
1954年、 辯天宗宗務総長大森慈祥氏と結婚。
1960年得度、1965年辯天宗婦人部総裁に就任。
文化活動奨励室部長として、茶華道・俳句・絵画など辯天宗文化部の発展に寄与。
1995年、 大和礼法弁才御流興隆。
1996年、大阪府より文化芸術表彰を受ける。
1997年茨木西ロータリークラブ会長。
2009〜2010年RI2660地区IM2組ガバナー補佐に就任。
大阪府更正保護協会理事。
茨木市更正保護推進協議会副会長。
コーナー提供