3月22日のお題は「畑」「雑詠」でした。
まずは、大森さんの句からご紹介します。
「帰途にみる畑美しく打ち了えて」
「ターバンの男畑打つヒサールの地」
「列車ゆくツンドラ畑も許さじや」
妙音新聞からは
「畑を打つ形見の鍬の握り艶」(八尾市 淺井祥多さん)
「春菜畑婆たんせいに土寄せす」(志摩市 仲谷陽子さん)
「畑打てほくほくと匂い包まるる」(柏原市 永味啓子さん)
今週の向井去来の句は
「つかみ逢う子供のたけや麦畑」
「百姓も麦に取りつく茶摘歌」
「花をまつ日数によごすころもかな」
今回は、同門の野沢凡兆の句もご紹介します。
「豆植える畑も木べ屋も名所かな」
続いてに出演者のみなさんの句をご紹介します。
寺谷さんの句は、
「大島の畑に青空 富士の嶺」
「いにしえの椿の畑の守り人」
あっきんの句は、
「ゴルフより畑に夢中 酒米の」
「春の服ユーチューバーの歓声よ」
今回で番組卒業となります西村さんの句は、
「畑打つや じいじの背中 孫に見せ」
「続く声 世代を越えて桜咲く」
続いてリスナーの皆さんからの句をご紹介します。
「黒土の畑の長靴 跡に水」(篠山市 まさ・あっこさん)
「畑仕事 鹿いのししがにないけり」(奈良県吉野郡 吉野の茶つみさん)
「掘った芋 帰宅後土に埋める係」(神戸市 さくら草さん)
「畑鋤く鍬音響け野や里へ」(淡路市 お散歩おじさん)
「雀たち畑にチュンチュン足形を」(守口市 守口のタヌキ 神戸市垂水区 ますきさん)
「黄金に穂がたなびくよ麦畑」(茨木市 金龍五色さん)
「人は消え家に畑に巡る春」(神戸市垂水区 ちょい丸おやじさん)
「さあ春だ始動開始だ畑仕事」(豊岡市 あきひめさん)
「春の野の山羊の横腹 波を打ち」(篠山市 まさ・あっこさん)
「選抜や兄は念力おくりけり」(奈良県吉野郡 吉野の茶つみさん)
「病院で別れバイキングで再会」(神戸市 さくら草さん)
「芽吹いたら桜どうにも止まらない」(交野市 星のブランコさん)
「カラフルな傘を携え なたね梅雨」(大阪市天王寺区 レトルトカレーさん)
「雷が騒ぎ出したか春近し」(茨木市 金龍五色さん)
「卒業も今だ就職探す孫」(赤穂市 風ちゃんさん)
それでは出演者の皆さんが選んだ句をご紹介します。
寺谷さんが選んだ句は、
「ひと畝に何が実らん貸し農地」(交野市 星のブランコさん)
「つくしつみ佃煮にして祖母の味」(豊岡市 ブタのブーさん)
あっきんが選んだ句は、
「一粒に願いを込めて蒔く畑」(加西市 えつこさん)
「お別れと出会いの春に胸ドキドキ」(豊岡市 あきひめさん)
コメンテーターの西村さんが選んだ句は、
「代々の畠を守り八代目」(赤穂市 風ちゃんさん)
「見上げれば流れる雲や春の雨」(淡路市 お散歩おじさん)
ゲストの谷野さんが選んだ句は、
「電話出ず畑に行ってる?母おもう」(加西市 加西の満ちゃんさん)
「平成を演じきったね五十一(※イチローのこと)」(大阪市平野区 くずれ荘の管理人さん)
ゲストの赤在さんが選んだ句は
「竹林の木漏れ日あびる散歩道」(守口市 守口のタヌキさん)
今週の特選句は、出演者の皆さんが選んだ句、全てとさせて頂きます。
次回のお題は「彼岸」「雲雀」「雑詠」で募集します。
お題にこだわらない句も歓迎ですよ。
初心者の方も、子どもさんも大歓迎!どんどんご応募下さいね!
〒650-8580 ラジオ関西 寺谷一紀のまいど!まいど! 「まごころ歳時記」係
※これまで紹介しました句をポッドキャストで聞くことが出来ます。
講評 大森保延さん
昭和29年 辯天宗宗務総長大森慈祥氏と結婚。
文化活動奨励室部長として、茶華道・俳句・絵画など
辯天宗文化部の発展に寄与。
平成7年 大和礼法弁才御流興隆。
平成8年 大阪府より文化芸術表彰を受ける。
平成9年 茨木西ロータリークラブ会長。
平成21年
〜22年 国際ロータリー2660地区IM2組ガバナー補佐に就任。
昭和39年7月~平成29年6月 辯天宗婦人部総裁
大阪府更正保護協会理事。
茨木市更正保護推進協議会副会長。