3月8日のお題は「雛」「雑詠」でした。
まずは、大森さんの句からご紹介します。
「あの雛をまつるは明日とまどろみぬ」
「雛さまへ苺の和洋菓子造り」
「古雛修繕了えて その由緒」
妙音新聞からは
「雛飾人にやりたくなき娘」(藤井寺市 竹村智巳さん)
「雛段は今年も古希の手造りで」(鹿島郡 清水好子さん)
「雛の日に内孫誕生男の子」(堺市 河内紀雄さん)
「ひなあられ携え父の墓へ行く」(練馬区 北星関子さん)
「デパートにコスプレされし雛飾り」(四日市市 北山紀美さん)
今週の向井去来の他に蕪村の句など集めてみました。
「振舞や下座になるを去年の雛」(去来)
「たらちねの抓までありや雛の鼻」(蕪村)
「天井にとどけと雛の高御座」(高濱虚子)
続いてに出演者のみなさんの句をご紹介します。
寺谷さんの句は、
「ジム帰り湯木美術館の雛をめで」
「雛の顔 上方丸く柔和なり」
あっきんの句は、
「雛飾り時代を感じ母と子の」
「明日観てね春の新線おとな旅」
アルミカン高橋さんの句は、
「雛祭り漫才女 盛り上がり」
アルミカン赤阪さんの句は、
「35歳 私はまだまだ お雛様」
続いてリスナーの皆さんからの句をご紹介します。
「女の子 優しく見守るお雛様」(神戸市北区 たけしさん)
「雛祭り楽しむおなご童唄」(明石市 明石のレモントマトジュースさん)
「ひな壇を片付け家族ごろ寝する」(大阪市平野区 くずれ荘管理人さん)
「雛祭り梅も丁度 見頃なり」(淡路市 お散歩おじさん)
「石段に数多揃いて雛供養」(篠山市 まさ・あっこさん)
「老姿でも おひなまつりはウキウキよ」(豊岡市 あきひめさん)
「いくつでも白酒祝い ひなまつり」(赤穂市 アンちゃんさん)
「ひな祭り飾りなくとも ちらし寿司」(神戸市西区 スレッガ~3回さん)
「雛祭 皆で祝いし孫の笑み」(神戸市垂水区 ますきさん)
「上京の娘に写メール飾り雛」(守口市 しんきいってんさん)
「腕白は遠くで見てる ひな祭り」(大阪市天王寺区 レトルトカレーさん)
「ひがしにし置き方違う内裏様」(茨木市 金龍五色さん)
「つりびなや ゆらりゆらりと道の駅」(奈良県吉野郡 吉野の茶つみさん)
「内裏雛 別居生活 二十年」(神戸市垂水区 さださん)
「学生の新生活に期待寄せ」(神戸市北区 たけしさん)
「春ですよ始動開始だ畑仕事」(豊岡市 ブタのブーさん)
「飲み屋街 昼の柳のがらんどう」(交野市 星のブランコさん)
「海峡にいかなご船か煙り立ち」(淡路市 お散歩おじさん)
「山辺のせせらぐ谷の水温む」(篠山市 まさ・あっこさん)
「桃節句 漫才女 大盛況!」(大阪府守口市 しんきいってんさん)
「木芽吹く気分さわやか散歩道」(神戸市垂水区 ますきさん)
「島の路地 登る軒下すみれ咲き」(姫路市 みよこさん)
それでは出演者の皆さんが選んだ句をご紹介します。
寺谷さんが選んだ句は、
「雛納めようにはいかぬ廃炉かな」(交野市 星のブランコさん)
「「如何です?」くぎ煮が誘う吟醸酒」(大阪市平野区 くずれ荘管理人さん)
あっきんが選んだ句は、
「孫にまで受け継がれしひな いとうれし」(豊岡市 ブタのブーさん)
「花粉症なければルンルン春うらら」(豊岡市 あきひめさん)
アルミカン高橋さんが選んだ句は、
「ひな祭り娘にイケメン内裏きた」(赤穂市 風ちゃんさん)
「なごり雪 歌詞のごとくに子らなりて」(奈良県吉野郡 吉野の茶つみさん)
アルミカン赤阪さんが選んだ句は、
「眉の無き雛恐ろしや目を逸らす」(姫路市 みよこさん)
「水ぬるみ洗顔楽になってきた」(茨木市 金龍五色さん)
コメンテーターの渡辺さんが選んだ句は、
「雛祭りお転婆娘すまし顔」(神戸市垂水区 ちょい丸親父さん)
「食卓に釘煮がのぼる春の膳」(神戸市垂水区 ちょい丸親父さん)
今週は、出演者の皆さんが選んだ句を特選句とさせていただきました!
次回のお題は「蛙」「雑詠」で募集します。
お題にこだわらない句も歓迎ですよ。
初心者の方も、子どもさんも大歓迎!どんどんご応募下さいね!
〒650-8580 ラジオ関西 寺谷一紀のまいど!まいど! 「まごころ歳時記」係
※これまで紹介しました句をポッドキャストで聞くことが出来ます。
講評 大森保延さん
昭和29年 辯天宗宗務総長大森慈祥氏と結婚。
文化活動奨励室部長として、茶華道・俳句・絵画など
辯天宗文化部の発展に寄与。
平成7年 大和礼法弁才御流興隆。
平成8年 大阪府より文化芸術表彰を受ける。
平成9年 茨木西ロータリークラブ会長。
平成21年
〜22年 国際ロータリー2660地区IM2組ガバナー補佐に就任。
昭和39年7月~平成29年6月 辯天宗婦人部総裁
大阪府更正保護協会理事。
茨木市更正保護推進協議会副会長。
コーナー提供