2019年から、水害や土砂災害のおそれがある場合、自治体から5段階の警戒レベルを使って「避難勧告」などの避難情報が発令されていました。
しかし「避難勧告」と「避難指示」の違いが分かりにくいなど、必ずしも的確な避難行動につながっているとは言えないという状況でした。
そこで新たに「避難勧告」を廃止しして「避難指示」に一本化することを盛り込んだ「改正 災害対策基本法」が5月20日から施行されています。
では、具体的にどこがどのように変わったのでしょうか?
まず、これまで警戒レベル3で発令されていた「避難準備・高齢者等避難開始」が「高齢者(こうれいしゃ)等(とう)避難(ひなん)」に変わります。
この場合、避難に時間を要する人、例えば、ご高齢の方、障害のある方、乳幼児等は、支援者といっしょに避難しましょう。
そして、これまで警戒レベル4で発令されていた「避難指示(緊急)」と「避難勧告」が「避難指示」に一本化されます。
この場合、避難対象の地域にいる方は、全員速やかに安全な場所に避難しましょう。
そして警戒レベル5で発令されていた「災害発生情報」では、具体的に取るべき行動が分かりにくいことから、新たに「緊急安全確保」に変わりました。
この情報が発令された場合には、建物の最上階や、山の斜面と反対の部屋へ避難するなど、とにかく生命を守るために、その時点で出来る最善の行動をとりましょう。
今回の変更は、5月20日からすでに始まっています。
「ひょうご防災ネット」 、テレビ、ラジオなどを活用し、いち早く避難情報を入手することを心がけてください。
早め早めの行動が、あなたや大切な人の命を守ります。
今一度、身の回りの危険な場所や避難のタイミング、避難場所などを確認しておきましょう。