1月15日のお題は「日脚伸ぶ」「探梅」「雑詠」でした。
まずは、大森先生の句から。
「連載もやがて終稿日脚伸ぶ」
「探梅や女人禁制を知る育ち」
「梅一輪女人高野の山深し」
妙音新聞からは
「大根ひく手の冷たさや日脚伸ぶ」(志摩市 仲谷陽子さん)
「日脚伸ぶ裏の児のこと思ひ出す」(練馬区 北星関子さん)
「探梅行素敵なカフェに巡り合ふ」(四日市市 北山紀美さん)
「探梅や一山かほる南部湾」(伊都郡 嶋田和代さん)
今週の藤岡玉骨の句は、
「渉り石渉りためらひ梅仰ぐ」
「幸先はふたりのための梅日和」
「道きいてよりの道づれ探梅行」
「たぎち落つ水かがやけり山の梅」
続いて今週の寺谷さんの句は、
「造成地 猫あくびして日脚伸ぶ」
「ウォーキング探梅兼ねて大回り」
あっきんの句は、
「日脚伸ぶステイホームでYоuTube」
「人寂し天満宮の探梅よ」
続いてリスナーの皆さんからの句をご紹介します。
「日脚伸ぶ窓辺は我のより所」(姫路市 姫路のさくら草さん)
「灯油缶軽く感じる日足延ぶ」(貝塚市 おにぎり娘さん)
「日脚伸ぶ池のメダカが姿見せ」(神戸市垂水区 垂水の玄さん)
「常連の集う契茶や日脚延ぶ」(姫路市 みよこさん)
「日脚のぶ街灯タイマー変更す」(赤穂市 風ちゃんさん)
「日脚伸ぶ妻に連れられ洋菓子店」(交野市 星のブランコさん)
「ぽかぽかと にやんこの昼寝 日脚伸ぶ」(神戸市北区 マーブルさん)
「日脚伸ぶ駅の時計を仰ぎ見て」(丹波篠山市 まさ・あっこさん)
「日脚伸ぶ鳩の首振り緩やかに」(三田市 インコ・ママさん)
「コロナ波 日脚伸ぶしも見得ぬ明日」(大阪市平野区 マサ・ファイターさん)
「午後五時のまだ明るさよ日脚伸ぶ」(池田市 うさこさん)
「初大師 善男善女の日脚伸ぶ」(大阪市天王寺区 レトルトカレーさん)
「花時計 日脚嬉しと福寿草」(守口市 守口のタヌキさん)
「縁側で猫が欠伸し日脚伸ぶ」(神戸市垂水区 ちょい丸親父さん)
「日脚伸ぶ心残りの時短かな」(三田市 キロマルさん)
「日脚延散歩の距離が伸びて来た」(茨木市 蒼龍さん)
「日脚伸ぶ5時の時報でふと気付き」(草津市 グリーゼ581さん)
「日脚伸ぶ愛犬と行く散歩道」(熊取町 さくらんぼさん)
「日あしのぶ どこかでとける雪の音」(加古川市 ゲゲさん)
「定年や心さみしく日脚伸ぶ」(奈良県吉野郡 吉野の茶つみさん)
「寒風は吹けどうきうき日脚延ぶ」(匿名希望さん)
「日脚伸ぶ 散歩少しのぼしけり」(熊取町 くまちゃんさん)
「探梅もステイホームで自粛する」(高槻市 守口のタヌキさん)
「探梅や賑わう公園 吟行会」(神戸市垂水区 ますきさん)
「探梅はコロナと雪で自粛する」(赤穂市 風ちゃんさん)
「探梅に心いつしかユートピア」(交野市 星のブランコさん)
「探梅も今年はひとり これも良し」(神戸市北区 マーブルさん)
「探梅の折の団子屋 今もあり」(丹波篠山市 まさ・あっこさん)
「白梅と紅梅仰ぐ天満宮」(川西市 心はいつも青春さん)
「梅探りトンネル越えて美人の湯」(大阪市福島区 恋するサボテンちゃんさん)
「深梅や静まり返る瀬戸の海」(淡路市 お散歩おじさん)
「早梅を見当てて絵馬に今年こそ」(箕面市 箕面のとしジィさん)
「探梅と顔を出さずに家出たり」(三田市 インコ・ママさん)
「そろそろか公園の梅探し行く」(池田市 うさこさん)
「全国へ仮想探梅コロナ禍に」(三田市 キロマルさん)
「探梅や月ヶ瀬村の陽も淡し」(草津市 グリーゼ581さん)
「寒梅もコロナに負けじ檀家寺」(神戸市中央区 吉田古民家さん)
「三光門抜けて北野の初天神」(守口市 守口のタヌキさん)
「コロナ禍で探梅しては気が晴れる」(神戸市垂水区 ちょい丸親父さん)
「探梅も母を探して何処までも」(茨木市 蒼龍さん)
「寒梅もコロナに負けじ檀家寺」(神戸市中央区 吉田古民家さん)
「探梅や和歌山奈良でまよいけり」(吉野郡 吉野の茶つみさん)
柏木さんが選んだ句は、
「日脚伸ぶ息子追いかけ影を踏む」(大阪市福島区 恋するサボテンちゃんさん)
「探梅も今年はひとり これも良し」(神戸市北区 マーブルさん)
「豪雪に温もり伝う情けあり」(川西市 心はいつも青春さん)
大森先生が選んだ句は、
「寒の入り独りになりし友に文」(姫路市 みよこさん)
「コロナ禍に我慢の続く寒の街」(三田市 インコ・ママさん)
「ケーキ食べ妻の笑顔は寒日和」(大阪市福島区 恋するサボテンちゃんさん)
「南無の音 路地に流れる寒の夜」(神戸市中央区 吉田古民家さん)
「寒の水 生けたる赤きバラの花」(高槻市 テツさん)
「鹿威し動く睦月の温暖化」(守口市 守口のタヌキさん)
「七草で體を元に整えり」(茨木市 蒼龍さん)
「あずきがゆ母の味には近づけぬ」(奈良県吉野郡 吉野の茶つみさん)
「七草の お粥今年は ほろ苦し」(箕面市 カサネトシフミさん)
「マスク取り振袖姿前撮りす」(赤穂市 風ちゃんさん)
「食べ思う母が作りし七種がゆ」(神戸市垂水区 垂水の玄さん)
「初雪や童心騒ぐ胸の内」(三田市 インコ・ママさん)
今週は選ばれた句を全て特選句とさせて頂きました。
次回のお題は「旧正月」「春隣」「雑詠」で募集します。
お題にこだわらない句も歓迎ですよ。
初心者の方も、子どもさんも大歓迎!どんどんご応募下さいね!
〒650-8580 ラジオ関西 寺谷一紀のまいど!まいど! 「まごころ歳時記」係
講評 大森保延さん
昭和29年 辯天宗宗務総長大森慈祥氏と結婚。
文化活動奨励室部長として、茶華道・俳句・絵画など
辯天宗文化部の発展に寄与。
平成7年 大和礼法弁才御流興隆。
平成8年 大阪府より文化芸術表彰を受ける。
平成9年 茨木西ロータリークラブ会長。
平成21年
〜22年 国際ロータリー2660地区IM2組ガバナー補佐に就任。
昭和39年7月~平成29年6月 辯天宗婦人部総裁
大阪府更正保護協会理事。
茨木市更正保護推進協議会副会長。