12月25日のお題は「師走・年の瀬」「マスク」「雑詠」でした。
まずは、大森先生の句から。
「いま世界マスクと共に戦ふて」
「この師走無明のまゝに暮るるらし」
「ふと思ふ不易流行とす師走」
妙音新聞からは
「仕出し屋の物の匂ひや師走風」(志摩市 仲谷陽子さん)
「コロナ禍は師走の町をつつみをり」(橋本市 平出恭子さん)
「日記買ふそっと置きたり片隅に」(吹田市 土山能孝さん)
「マスクしてコロナで終わる師走かな」(堺市 河内紀雄さん)
今週の藤岡玉骨の句は、
「枝をもて尺とし年末挽いてをり」
「模様あはすことの愉しさ春著縫ふ」
「而してわれもいつしか師走びと」
「マスク外してよせ鍋に割りこみぬ」
続いて今週の寺谷さんの句は、
「みなマスク目力つけよと歌手語る」
「誘いなく一人ビールの師走かな」
あっきんの句は、
「気がつけば年中マスク エチケット」
「家飲みで今年は違う師走かな」
続いてリスナーの皆さんからの句をご紹介します。
「木枯らしが師走を運び気ぜわしい」(神戸市垂水区 ちょい丸親父さん)
「年の瀬やゴーツー無くしゆるりとす」(茨木市 蒼龍さん)
「年の瀬もコロナで赤字年越せぬ」(赤穂市 風ちゃんさん)
「年の瀬や賀状にのせてご無沙汰を」(神戸市垂水区 垂水の玄さん)
「師走かな忙しく行き交う散歩道」(岸和田市 たけぼしさん)
「手足止む古きアルバム大掃除」(三田市 インコ・ママさん)
「餅つきの音が師走に響く街」(草津市 グリーゼ581さん)
「一年が早く感じる師走かな」(大阪市天王寺区 コンソメスープさん)
「年の瀬やヒラヒラ騒ぐカレンダー」(大阪市天王寺区 レトルトカレーさん)
「一年を思い浮かべて師走かな」(赤穂市 アンちゃんさん)
「不安増すコロナ居座る師走かな」(池田市 うさこさん)
「年の瀬にいつも感じるやり残し」(堺市 ニコニコパンダさん)
「年の瀬や気持ちソワソワマイペース」(堺市 ハッピースマイルさん)
「忙しと親の口真似 師走の子」(丹波篠山市 まさ・あっこさん)
「年の瀬はふとんにもぐりラジオきく」(加古川市 ゲゲさん)
「高々と皇帝ダリア師走かな」(大阪市東住吉区 ラビットさん)
「気ばかりがひたすらあせる師走かな」(奈良県吉野郡 吉野の茶つみさん)
「年の瀬や正月食品買い漁り」(神戸市垂水区 ますきさん)
「月の説くマスク紀の地球はカオス」(三田市 キロマルさん)
「マスクして眺める世には風情無し」(茨木市 蒼龍さん)
「マスクして待合室は社交場に」(神戸市垂水区 垂水の玄さん)
「幼子の嫌がるマスク朝のバス」(姫路市 みよこさん)
「未亡人ミステリアスな黒マスク」(大阪市平野区 気楽な隠居さん)
「使い捨てマスク毛羽立つ使い込み」(交野市 星のブランコさん)
「マスクしてコロナ気合ではねのける」(神戸市北区 マーブルさん)
「マスクして鼻毛気にするお年頃」(淡路市 お散歩おじさん)
「マスクしてはっとする人しない人」(三田市 インコ・ママさん)
「ああ寒い毛糸じたてのマスクかな」(奈良県吉野郡 吉野の茶つみさん)
「もう慣れた化粧せず日はマスク越し」(京都市 ちひろさん)
「マスクせず弁当とケーキ買うイブや」(大阪市福島区 恋するサボテンさん)
「聖夜にてプレゼント待つ養護園」(赤穂市 風ちゃんさん)
「流れゆく車窓いちめん霜の朝」(姫路市 みよこさん)
「コロナ禍で目と目で交わすご挨拶」(大阪市天王寺区 コンソメスープさん)
「あつもりは蕎麦のことかとお爺さん」(大阪市天王寺区 レトルトカレーさん)
「もういくつ寝ても自粛のお正月」(池田市 うさこさん)
「足ちじめ朝5時冷える冬布団」(川西市 心はいつも青春さん)
「大掃除 断捨離リストは俺のだけ」(箕面市 箕面のとしジィさん)
「鍋つつく慰霊の母も入りけり」(奈良県吉野郡 吉野の茶つみさん)
コメンテーターの安田さんが選んだ句は、
「ゆく師走良いお年をにちから込め」(神戸市北区 マーブルさん)
ゲストの柏木さんが選んだ句は、
「マスク人お先にどうぞ目で会話」(池田市 うさこさん)
大森先生が選んだ句は、
「今年こそ真の師走や医師多忙」(三田市 キロマルさん)
「師走でも空はいつでも同じ色」(大阪市福島区 恋するサボテンさん)
「街師走みまもる天守しずかなり」(姫路市 みよこさん)
「年の瀬や今年はZOOMで忘年会」(大阪市平野区 気楽な隠居さん)
「コロナ禍で年の瀬イベント地獄絵図」(大阪市平野区 マサファイターさん)
「明日の無事祈る師走の夕日かな」(川西市 心はいつも青春さん)
「穏やかに師走過ぎてと願い込め」(淡路市 お散歩おじさん)
「悲喜分かつ師走の風は厳しかり」(三田市 インコ・ママさん)
「年の瀬に想いを込めて年賀状」(神戸市垂水区 まるママさん)
「風物詩幾多消されし年の瀬よ」(箕面市 箕面のとしジィさん)
「年の暮れ終い弘法厄払い」(神戸市中央区 吉田古民家さん)
「街に出る色とりどりの伊達マスク」(神戸市垂水区 ちょい丸親父さん)
「お手製のマスクほめあう母娘」(岸和田市 たけぼしさん)
「コロナ禍でマスク美人が闊歩する」(大阪市天王寺区 レトルトカレーさん)
「いつの間にマスクはおしゃれ自己主張」(丹波篠山市 まさ・あっこさん)
「凍て星や出るに出られぬ露天風呂」(三田市 キロマルさん)
「寒稽古 一人稽古の空しさよ」(茨木市 蒼龍さん)
「帰省せぬわが子に送る野菜つめ」(豊岡市 あきひめさん)
「イブの夜 遅れてごめんと肩を抱き」(草津市 グリーゼ581さん)
「クリスマス子供も嘆く暗さかな」(淡路市 お散歩おじさん)
「去年今年検温前の緊張感」(三田市 インコ・ママさん)
今週の特選句は、
「ゆく師走良いお年をにちから込め」(神戸市北区 マーブルさん)
でした。
次回のお題は「正月」「雑詠」で募集します。
お題にこだわらない句も歓迎ですよ。
初心者の方も、子どもさんも大歓迎!どんどんご応募下さいね!
〒650-8580 ラジオ関西 寺谷一紀のまいど!まいど! 「まごころ歳時記」係
講評 大森保延さん
昭和29年 辯天宗宗務総長大森慈祥氏と結婚。
文化活動奨励室部長として、茶華道・俳句・絵画など
辯天宗文化部の発展に寄与。
平成7年 大和礼法弁才御流興隆。
平成8年 大阪府より文化芸術表彰を受ける。
平成9年 茨木西ロータリークラブ会長。
平成21年
〜22年 国際ロータリー2660地区IM2組ガバナー補佐に就任。
昭和39年7月~平成29年6月 辯天宗婦人部総裁
大阪府更正保護協会理事。
茨木市更正保護推進協議会副会長。