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寺谷一紀のまいど!まいど!

番組内容

ナニワのアナウンサーこと寺谷一紀が神戸をキーステーションに生放送でお送りする関西ええとこまるかじりの情報ワイド番組。
毎回多彩なゲストをスタジオにお迎えして、“聴くカルチャー”をコンセプトに、格調高く個性的にお届けしています。

  • 2018年1月1日(月) 10時00分 大森保延のまごころ歳時記

    まごころ歳時記(12月29日)

    今回のお題は大晦日」「懐炉」「重ね着でした。

    まず、大森さんの句からご紹介します。
    「蒸気幾條総本山のお餅搗き」
    「心もち簡略にして大晦日」
    「いと軽き登山リュックに懐炉秘め」

    妙音新聞からは
    「頑張れと言ひ聞かせつゝ大晦日」(綾部市 森本信太郎さん)
    「野佛の朱き衣縫ふ針納め」(橋本市 植山朝子さん)
    「煤払今日は夫の出番かな」(富山市 國見由利子さん)
    「重ね着を忘るる程の薄さかな」(吹田市 土山川水さん)

    つづいて著名な俳人の句をご紹介します。
    「屑買に此髭売らん大晦日」(夏目漱石)
    「わすることなかれ懐炉を入れおきぬ」(夏目漱石)
    「行く年や猫うづくまる膝の上」
    (夏目漱石)
    「漱石が来て虚子が来て大晦日」
    (正岡子規)
    「三十にして我老いし懐炉哉」
    (正岡子規)

    続いてに出演者の句をご紹介します。

    まず寺谷さんの句は、
    「同窓と盃重ね来る大晦日」
    「信号待ち 懐炉一つの ありがたさ」
    「重ね着のチクチク苦手やせがまん」

    アッキンの句は、
    「大晦日 旅行準備に勤しむぞ」
    「必需品お腹に懐炉 外ロケ」
    「重ね着を六枚しても まだ足らぬ」

    コメンテーターの西村さんは、
    「大晦日 寒空の中 夢託す」
    「息白く温もり恋し ねこカイロ」
    「重ね着の一番下はミートテック」

    続いて今週のリスナーの皆さんからの句をご紹介します。

    「重ね着の妻が吐息の台所」(神戸市垂水区 生涯現役さん)
    「脂肪付き重ね着いらず暖かい」(姫路市 ラジオ部屋の怪人さん)
    「重ね着を着こんで松も虫殺し」(大阪市淀川区 蒼龍さん)
    「寝床より這い出す前に重ね着を」(篠山市 まさ・あっこさん)
    「重ね着の一枚違う寒さかな」(神戸市垂水区 ますきさん)

    「楠や桐 懐炉の灰も今昔」(八尾市 ゴンちゃんさん)
    「カイロ巻き婆さん腰を伸ばしてる」(大阪市淀川区 蒼龍さん)
    「防寒に役立懐炉大掃除」(神戸市垂水区 ますきさん)

    「大晦日めくる暦も あとわずか」(明石市 明石のレモントマトジュースさん)
    「除夜の鐘 一つ残してあらたまに」(八尾市 ゴンちゃんさん)
    「大晦日 慌てなくても年は行く」(姫路市 ラジオ部屋の怪人さん)
    「忙しや忙しや早 大晦日」(篠山市 まさ・あっこさん)
    「亡き妻や静かに過ごす大晦日」(神戸市垂水区 ますきさん)

    「感謝する空気の存在ありにけり」(尼崎市 ひなこさん)

    それでは、出演者の皆さんが選んだ句を紹介します。

    コメンテーターの西村さんは
    「カイロより八十路の今は湿布貼る」(泉大津市 昭一さん)
    「重ね着でバーゲン巡り汗だくに」(大阪市天王寺区 レトルトカレーさん)

    寺谷さんは
    「カイロ入れ右のポッケに君の手を」(たつの市 悪魔の囁きさん)
    「一〇八のかねで足りぬ 我が煩悩」(泉大津市 昭一さん)

    アッキン
    「太ったね重ね着だよと言いわけす」(奈良県吉野郡 吉野の茶つみさん)
    「酒好きを資格にかえて大晦日」(大阪市天王寺区 レトルトカレーさん)

    大森さん
    「重ね着の絹をまといつ華添えて」(明石市 明石のレモントマトジュースさん)
    「着重し着る脱ぐ度に小休止」(泉大津市 昭一さん)
    「重ね着や十二単衣の雅かな」(八尾市 ゴンちゃんさん)
    「言い訳に重ね着してると君は言う」(揖保郡 斑鳩の王子さん)
    「ベンジンの匂うカイロの小抽斗」(神戸市垂水区 生涯現役さん)
    「亡き母の残したカイロ たなのすみ」(奈良県吉野郡 吉野の茶つみさん)
    「大晦日 此の年惜しみ蕎麦を喰う」(姫路市 みよこさん)
    「大晦日 奉仕のできるありがたさ」(奈良県吉野郡 吉野の茶つみさん)
    「大晦日 煩悩抱えて年明ける」(大阪市淀川区 蒼龍さん)

    そして今週の特選句は

    「煩悩のすべて持ち越し大晦日」(神戸市垂水区 生涯現役さん)
    「言わずともカイロが貼れる老夫婦」(姫路市 ラジオ部屋の怪人さん)
    「重ね着の腕上げにくく大掃除」(姫路市 みよこさん)

    次回のお題は元旦」「初春で募集します。

    お題にこだわらない句も歓迎ですよ。
    初心者の方も、子どもさんも大歓迎!どんどんご応募下さいね!

    〒650-8580 ラジオ関西 寺谷一紀のまいど!まいど! 「まごころ歳時記」係

    ※これまで紹介しました句をポッドキャストで聞くことが出来ます。

    講評 大森保延さん
    1954年、 辯天宗宗務総長大森慈祥氏と結婚。
    1960年得度、1965年辯天宗婦人部総裁に就任。
    文化活動奨励室部長として、茶華道・俳句・絵画など辯天宗文化部の発展に寄与。
    1995年、 大和礼法弁才御流興隆。
    1996年、大阪府より文化芸術表彰を受ける。
    1997年茨木西ロータリークラブ会長。
    2009〜2010年RI2660地区IM2組ガバナー補佐に就任。
    大阪府更正保護協会理事。
    茨木市更正保護推進協議会副会長。

    コーナー提供