2月1日のお題は「梅」「雑詠」でした。
まずは、大森さんの句からご紹介します。
「白梅や日嗣の御子の寿の一字」
「この一樹よりはじまる探梅に」
「黄梅のまづ一輪を明日に待つ」
妙音新聞からは
「梅二月 待ちこがれいる御開帳」(五條市 馬場廣道さん)
「無骨なる幹に可憐な梅の花」(八尾市 淺井祥多さん)
「紅梅を残して施設に迎えられ」(宇治市 古川正子さん)
「洞深き老樹の梅の花やぎぬ」(志摩市 仲谷陽子さん)
今週の向井去来の句は、
「高潮や海より暮てうめの花」
「痩はてゝ香にさく梅のおもひかな」
「梅が香や山路分け入る犬のまね」
本日はもう一句、去来と同じく芭蕉門弟の、江左尚白の句をご紹介します。
「野の梅のちりしを寒き二月かな」
続いてに出演者のみなさんの句をご紹介します。
寺谷さんの句は、
「直汲みの紀州の梅酒 香り満つ」
「酒粕の山と積まれり蔵開き」
あっきんの句は、
「ちびちびと直汲梅酒 酔いしびれ」
「余寒なほ餃子巡りにはまる友」
続いてリスナーの皆さんからの句をご紹介します。
「梅の香や道真公の後追って」(たつの市 悪魔の囁きさん)
「梅の香を感じ振り向く散歩道」(大阪市天王寺区 レトルトカレーさん)
「梅の香につられ今晩 梅酒にす」(赤穂市 風ちゃんさん)
「盆梅に何百年の重み見せ」(茨木市 金龍五色さん)
「小山田に梅も咲きたり見学会」(奈良県吉野郡 吉野の茶つみさん)
「風匂う老梅彩る小道かな」(神戸市垂水区 ますきさん)
「梅花祭 芸姑舞妓の天満宮」(守口市 守口のタヌキさん)
「友からの梅酒の香りまろやかに」(赤穂市 アンちゃんさん)
「梅の木にうぐいすがなき鳴き春近し」(神戸市北区 たけしさん)
「蝋梅の甘い香りに春を待つ」(大阪市東住吉区 ルピナスの丘さん)
「97母と蝋梅よく似合う」(交野市 星のブランコさん)
「恵方飲みマス酒角に赤穂塩」(赤穂市 風ちゃんさん)
「春近し菜の花咲いてほっこりし」(茨木市 金龍五色さん)
「地獄谷 温泉猿の い~湯顔」(守口市 守口のタヌキさん)
「初雪で明日の仕事ねむれない」(赤穂市 アンちゃんさん)
「若草の野を焼き尽くす冬の宴」(淡路市 お散歩おじさん)
「助 角を供に梅里の漫遊記」(奈良市 法隆寺の鐘さん)
「ままならぬことの多さよ冬銀河」(交野市 星のブランコさん)
「閉店もまだ客迎え冬薔薇」(交野市 星のブランコさん)
「暖冬と油断禁物 吹雪の日」(神戸市北区 たけしさん)
「寒椿 一輪挿しが揺れる夜」(明石市 明石のレモントマトジュースさん)
それでは出演者の皆さんが選んだ句をご紹介します。
寺谷さんが選んだ句は、
「節分や親子2代の名司会」(奈良県吉野郡 吉野の茶つみさん)
あっきんが選んだ句は、
「しだれ梅ピンクのドレス身に纏い」(淡路市 お散歩おじさん)
大森さんが選んだ句は、
「帰れとは書かず子らへと梅便り」(神戸市中央区 さくら草さん)
「ブーメラン帰りは梅のたより乗せ」(神戸市中央区 さくら草さん)
「海峡の先は淡路か雪の舞う」(姫路市 みよこさん)
「恵方巻き黙って食えぬ恵方巻」(大阪市平野区 くずれ荘の管理人さん)
今週の特選句は、
「げこの妻 梅酒ならばと酔っぱらう」(姫路市 ラジオ部屋の怪人さん)
「梅の香は受験の苦しさ思いだす」(松原市 メガネっ娘さん)
「つらいです歳の数だけ豆を食う」(豊岡市 ブターブーさん)
「ハンサムは息の白まで男前」(高槻市 ひろりんさん)
でした!
次回のお題は「鶯」「雑詠」で募集します。
お題にこだわらない句も歓迎ですよ。
初心者の方も、子どもさんも大歓迎!どんどんご応募下さいね!
〒650-8580 ラジオ関西 寺谷一紀のまいど!まいど! 「まごころ歳時記」係
※これまで紹介しました句をポッドキャストで聞くことが出来ます。
講評 大森保延さん
昭和29年 辯天宗宗務総長大森慈祥氏と結婚。
文化活動奨励室部長として、茶華道・俳句・絵画など
辯天宗文化部の発展に寄与。
平成7年 大和礼法弁才御流興隆。
平成8年 大阪府より文化芸術表彰を受ける。
平成9年 茨木西ロータリークラブ会長。
平成21年
〜22年 国際ロータリー2660地区IM2組ガバナー補佐に就任。
昭和39年7月~平成29年6月 辯天宗婦人部総裁
大阪府更正保護協会理事。
茨木市更正保護推進協議会副会長。
コーナー提供