10月18日のお題は「渡り鳥」「雑詠」でした。
まずは、大森さんの句からご紹介します。
「啼き声の盛んに響き鳥渡る」
「旋回を繰り返えし中空の渡り鳥」
「幼なきと渡り鳥の空仰ぐ」
妙音新聞からは
「金剛を超えてはるばる渡り鳥」(日高郡 伊藤秀一さん)
「飛び立てば勇姿そのもの渡り鳥」(藤井寺市 竹村智巳さん)
「鳥渡る夕日の真下古墳群」(柏原市 永味啓子さん)
今週は、向井去来の句をご紹介します
「朝あらしあたまの上を渡り鳥」
「雁がねの竿になる時猶さびし」
「帰るとてあつまる雁よ海のはた」
今週の寺谷さんの句は、
「におのうみ抜ける青空 雁の群れ」
「リンゴあめ意外なルーツ ハロウィーン」
あっきんの句は、
「渡り鳥 今年の日本どうですか」
「ハロウィンのホラーなお菓子ほらここに」
続いてリスナーの皆さんからの句をご紹介します。
「渡り鳥 海山越えて どこに行く」(東大阪市 やすよさん)
「渡り鳥 行き先告げず風に乗り」(丹波篠山市 まさ・あっこさん)
「ワンホーオールただひたすらに渡る鳥」(交野市 星のブランコさん)
「渡り鳥 鷲も鶴かと見間違え」(淡路市 お散歩おじさん)
「我も今 奮い立つ朝 渡り鳥」(大阪市城東区 ルリビタキさん)
「あかね雲 風に遠のく渡り鳥」(大阪市東淀川区 ルピナスの丘さん)
「渡り鳥もうすぐ母の故郷へ」(赤穂市 風ちゃんさん)
「しばらくは雄姿楽しむ渡り鳥」(大阪市平野区 気楽な隠居さん)
「渡り鳥じっと見つめるカメラマン」(大阪市天王寺区 レトルトカレーさん)
「散歩道 遠き水面に渡り鳥」(姫路市 ラジオ部屋の怪人さん)
「力尽き うちあげられし渡り鳥」(神戸市垂水区 ちょい丸親父さん)
「海峡を次々渡る鳥の群れ」(姫路市 みよこさん)
「道しるべ由緒正しき花カンナ」(交野市 星のブランコさん)
「蓮池の泥レンコンを引っこ抜く」(守口市 守口のタヌキさん)
「神秘なる紺碧の空 秋の声」(明石市 明石のレモントマトジュースさん)
「真夜中の月ただ凛と輝けり」(大阪市城東区 ルリビタキさん)
「チルド室 冷やす秋刀魚と山葵一つ」(明石市 明石のレモントマトジュースさん)
「威勢いい けんか祭りは命がけ」(豊岡市 ブタのブーさん)
「吾が庭 揺れ揺れ揺らり萩の雨」(姫路市 みよこさん)
「台風の爪痕深く立ちすくみ」(池田市 うさこさん)
それでは出演者の皆さんが選んだ句をご紹介します。
寺谷さんが選んだ句は、
「渡り鳥ナビゲーションに導かれ」(赤穂市 アンちゃんさん)
あっきんが選んだ句は、
「渡り鳥 我の心も旅をする」(大阪市東住吉区 ラビットさん)
コメンテーターの小玉さんが選んだ句は、
「今年こそ晴れてと願う秋の空」(三田市 ひろちゃんさん)
大森先生が選んだ句は、
「一列に飛ぶ雁が音や天高く」(大阪府池田市 うさこさん)
「丹頂が日本勝利と渡り来る」(守口市 守口のタヌキさん)
「うれしさは朝いっぱいの渡り鳥」(神戸市垂水区 木星さん)
「被災地に心いためる渡り鳥」(奈良県吉野郡 吉野の茶つみさん)
「ツバクロの南へ帰る大安日」(多可郡 北はりまの水呑百姓さん)
「靴紐を結び直して紅葉狩り」(丹波篠山市 まさ・あっこさん)
「学び舎も陰湿悲し いわし雲」(淡路市 お散歩おじさん)
「秋日和 芝生で孫とバドミントン」(赤穂市 風ちゃんさん)
「網棚のリュックおろして夏、終わる」(高槻市 ひろりんさん)
今週の特選句は、
「ツバメ去りカモや白鳥やって来る」(加古川市 しげおさん)
「にわかファン強けりゃふえる視聴率」(神戸市 スレッガ~3回さん)
「運動会 母に向かってハイポーズ」(奈良県吉野郡 吉野の茶つみさん)
でした。
次回のお題は「鉢たたき」「雑詠」で募集します。
お題にこだわらない句も歓迎ですよ。
初心者の方も、子どもさんも大歓迎!どんどんご応募下さいね!
〒650-8580 ラジオ関西 寺谷一紀のまいど!まいど! 「まごころ歳時記」係
※これまで紹介しました句をポッドキャストで聞くことが出来ます。
講評 大森保延さん
昭和29年 辯天宗宗務総長大森慈祥氏と結婚。
文化活動奨励室部長として、茶華道・俳句・絵画など
辯天宗文化部の発展に寄与。
平成7年 大和礼法弁才御流興隆。
平成8年 大阪府より文化芸術表彰を受ける。
平成9年 茨木西ロータリークラブ会長。
平成21年
〜22年 国際ロータリー2660地区IM2組ガバナー補佐に就任。
昭和39年7月~平成29年6月 辯天宗婦人部総裁
大阪府更正保護協会理事。
茨木市更正保護推進協議会副会長。