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寺谷一紀のまいど!まいど!

番組内容

ナニワのアナウンサーこと寺谷一紀が神戸をキーステーションに生放送でお送りする関西ええとこまるかじりの情報ワイド番組。
毎回多彩なゲストをスタジオにお迎えして、“聴くカルチャー”をコンセプトに、格調高く個性的にお届けしています。

  • 2025年10月5日(日) 16時23分 まいど!いらっしゃい!ようおこし!

    ボランティアで世界を変えたい!

    10月3日のゲストは、番組ではすっかりおなじみエルセラーン化粧品株式会社 代表取締役社長の糸谷沙恵子さんにお越しいただきました。

    先日は関西万博でのイベントでスピーチをされてきた糸谷さん。今回は、世界各国で学校や図書館の建設支援を続ける「1%クラブ」の活動について語りました。

    エルセラーン化粧品は、創業者の石橋会長が「戦争で父を亡くし、貧困を経験した自身の人生から“ボランティアを人生の使命に”」と決意し設立した企業です。

    マザー・テレサの活動に感銘を受け「社会貢献のための会社」という理念のもとに誕生し、現在はアジア・アフリカの最貧国を中心に、275校の学校や図書館を建設。ラオス、ネパール、カンボジアなど11か国で教育支援を展開しています。

    糸谷さんは「現地の子どもたちの笑顔を見ると、どんな苦労も吹き飛びます」と語り、今月末にはラオス、来月にはカンボジアでの開校式に参加予定。

    現地では言葉の壁を超え、感動が自然と共有されるといいます。開校式では、同社のテーマソング「シャイニングハート」が歌われ、子どもたちは現地語でこの曲を合唱。最近では、アフリカ・タンザニアの孤児院の子どもたちが日本語とスワヒリ語で歌う映像を送ってくれたそうで「成長した姿に涙があふれた」と糸谷さんは振り返りました。

    支援を受けた子どもたちの中には、教師や弁護士、医師、ニュースキャスターとなり、社会で活躍している人も増えています。

    「教育は世界平和の基盤。自立支援が未来を変える」と糸谷さん。実際、子どもたちが自分たちでブレスレットや衣服を作り、販売して得た資金で製粉機を購入するなど、現地に根付いた自立の芽が育っています。

    また、戦後80年を迎える今年10月11日には、大阪で「平和サミット」を開催予定。ノーベル平和賞を受賞した被団協の方々を迎え、支援を受けた子どもたちとの中継や活動報告を行うそうです。糸谷さんは「小さな思いやりの連鎖が、世界を変える力になる」と力を込めます。

    エルセラーン化粧品のボランティア活動は、単なる企業CSRを超え、人と人の心をつなぐ“シャイニングハート”そのもの。糸谷社長の言葉と行動は、今も世界の子どもたちに希望の光を届け続けています。

  • 2025年9月28日(日) 10時00分 まいど!いらっしゃい!ようおこし!

    世界を股にかける料理人 再び!

    9月26日のゲストは、世界を舞台に活躍する料理人・椛島剛さんに、久しぶりにご出演いただきました。

    現在、椛島さんはドイツ・フランクフルトに拠点を置き、航空会社の機内食を手がけるシェフとして活動しています。

    これまで、イギリス、スイス、アフリカのザンビア、そしてドイツとインドを渡り歩き、日本料理を広めてきた椛島さん。どの国でも日本料理に対する関心は高まっているものの、その理解やイメージには偏りも多く、苦労も絶えなかったそうです。

    特にドイツでは、「日本料理=唐揚げやラーメン」といった誤解が根強く、本格的な和食を提供することに大きな壁があったといいます。それでも粘り強く取り組み、蕎麦屋で日本食を広める機会を得て、現地での和食の認知度を高めていったそうですよ。

    現在手掛けている仕事は、航空会社から依頼を受け、日本料理のメニューを各国の調理現場に伝えること。レシピをただ再現するのではなく、現地スタッフに調理方法を指導し、日本食を知らない人でも作れるよう工夫しています。

    卵焼きや煮物といった日本独自の料理を理解してもらうのは一苦労ですが、その努力の積み重ねで、世界の空に和食を届けています。

    しかし最大の課題は食材調達。例えば日本では当たり前の「がんもどき」も、現地では材料が揃わず試行錯誤が必要です。また、出汁文化に馴染みのない国では、昆布や鰹の旨味が理解されず、味の再現に苦労することも。だからこそ「和食は水墨画、西洋料理は油絵」という独自の比喩で、その繊細さを伝え続けています。

    世界的に寿司やラーメンは人気を集めていますが、薄味で素材の旨味を活かす本来の和食は「味がない」と受け取られることも多いそうです。それでも、健康志向の高まりやリトルトーキョーと呼ばれるデュッセルドルフの盛り上がりなどを背景に、和食が正しく理解される土壌は少しずつ広がっています。

    「和食を世界に正しく伝える」――その使命感を胸に、椛島さんは今日も空を越えて料理と向き合っています。

  • 2025年9月20日(土) 10時00分 まいど!いらっしゃい!ようおこし!

    カレーうどんで日本を元気に!

    9月19日のゲストは、日本カレーうどん協会 会長の山根さだとさんにお越しいただきました。

    2022年8月2日に「カレーうどんの日」に合わせて設立された日本カレーうどん協会。

    以来、普及活動や検定制度を通じて、全国に約2000人の「カレーうどんニスト」を輩出してきました。インターネット上で受けられる検定に合格すれば称号が与えられる仕組みで、楽しみながら知識を深められる点が人気を呼んでいます。

    そして今、協会が力を入れているのが「カレーうどん甲子園」。今年で3回目を迎え、全国の愛好者が推しの店に投票する仕組みです。SNSでも話題となり、一時はX(旧Twitter)のトレンド入りを果たすなど大きな反響を集めました。

    投票は単なる人気投票ではなく、飲食店を応援し、地域に根ざしたカレーうどん文化を盛り上げることが目的。結果は9月28日、西宮市の甲子園口商店街で発表されます。

    この場では新たな試みとして、灘の酒蔵「沢の鶴」とのコラボによるカレーだしソースも初披露される予定です。米麹を2倍使った酒をベースにしたグルテンフリーの商品で、体に優しそうですね。

    今やカレーうどんは、単なる食事を超えて人と人をつなぎ、地域を盛り上げる存在になりつつあるようで、これからの日本カレーうどん協会の活動に注目ですね。

    日本カレーうどん協会 公式サイト

  • 2025年9月6日(土) 10時00分 まいど!いらっしゃい!ようおこし!

    なんでも有効活用でSDG’s

    9月5日のゲストは、株式会社ワサビ 代表取締役の笹岡秀平さん(右)と、株式会社東洋工作所 代表取締役の岩田光正さん(左)にお越しいただきました。

    笹岡さんのお仕事が建築・空間デザインなのに対して、岩田さんの会社の業務は配管工事という異なる分野のお二人。

    笹岡さんが手がける「空間デザイン」とは、建築とインテリアの間をつなぐ仕事。商業施設やホテル、古民家の改装など、単なる装飾にとどまらず「建物と人との関係をどう設計するか」を追求します。

    幼少期に建築を夢見た父の姿を見て育ったことが、デザインの道を志すきっかけになったといいます。

    笹岡さんの関心は「古いものを活かす」こと。築100年以上の古民家をホテルへと再生したり、丸亀城で宿泊体験ができる「城泊」プロジェクトに携わったりと、歴史ある建物の魅力を残しつつ現代的な快適さを加える仕事に情熱を注いでいます。

    そんな笹岡さんが大切にしているのは「記憶を残すこと」。古い建物の趣を損なわずに、水回りや生活空間を整備し、現代に馴染む形で新しい価値を生み出しているのです。

    一方、岩田さんの東洋工作所は、発電所の配管工事を主業務とする会社。しかし今一番注目を集めているのは、廃棄されるはずのドラム缶を再利用した家具づくりです。

    ドラム缶を切り分けてテーブルや椅子に加工し、イベントやフェスで活用。バーベキュー用の道具として始まったアイデアが進化し、今では「ドラム缶テーブル」としてセット販売やリースまで展開しています。楽天市場で「ドラム缶テーブル」と検索すれば購入も可能とのこと。

    このドラム缶家具は、カラフルな塗装や企業ロゴのデザインを施すことができるため、休憩所やイベント会場を一気に華やかに変える効果があります。南摂津駅でのキッチンカーイベントや、テレビ大阪主催の屋台フェスでも採用が決定。さらには大阪・関西万博への出展も予定されており、地域の新たなランドマーク的存在になりつつあります

    笹岡さんと岩田さん、一見まったく異なる分野に見えますが、共通点は「空間を再構築し、人の気持ちを変える力」を持っていることです。笹岡さんは歴史的建築を蘇らせ、非日常の体験を提供。岩田さんは廃材を再利用して、日常の休憩スペースを楽しく彩ります。

    二人の視点は異なりながらも、「空間をどう活かすか」という問いに対する答えを模索し続けている点で強く響き合っているんですね。

  • 2025年8月31日(日) 15時00分 まいど!いらっしゃい!ようおこし!

    筆手紙道がさらなる広がりを見せています!

    8月29日のゲストは、おなじみ筆手紙道協会 初代家元の浦川良子さんと広報担当のガンブラン岡崎花那さんにお越しいただきました。

    あらためて「筆手紙道」とはなんぞや?というと、筆ペンを使って気軽に文字や絵を描き、その想いを手紙として届ける新しいコミュニケーションの形。単なる書道ではなく、心を整えて送られた相手に喜びを与えることを大切にしているそうです。

    今回なんと!大阪・関西万博で「SDGs歯ブラシアート」をテーマにステージ発表を行いんです。

    大阪・八尾市は歯ブラシ生産で全国シェア1位ですが、工場では規格外品として廃棄される歯ブラシも多く存在します。浦川さんたちはそれを筆の代わりに活用し、アート作品へと生まれ変わらせる取り組みを広げてきました。

    歯ブラシの硬さや形状の違いによって多彩な表現が可能だそうで、すでに子ども向けワークショップでも大きな反響を呼んでいます。普通の筆と変わらないほど鮮やかな絵が描けると参加者を驚かせ、化粧品の再活用に続く新たなSDGsアートとして注目を集めています。

    万博では9月7日、ライフビレッジ西ゲート前の特設ステージでパフォーマンスを実施。観客の中から4名限定でワークショップも体験できる予定です。予約不要で参加可能とのことなので、当日立ち寄ればアート体験ができる絶好の機会ですよ!

    さらに浦川さんたちは「デジタルとアナログの共存」について、AIが急速に発展する現代においてこそ、筆手紙のようなアナログな表現は個性や想像力、コミュニケーション力を育む重要な存在なんだと話されました。

    今後は、9月から八尾エフエムで筆手紙道協会の番組が月1回スタート。また、9月14日には八尾・久宝寺寺内町の灯ろうまつりで、地元の

    顕証寺を会場にワークショップを開催するそうです。

    事前申し込みは、こちらのサイトから

    9月14日 筆手紙道ワークショップ 事前申し込みサイト

    「書くことでつながる世界」を合言葉に、廃棄物を資源に変える筆手紙アート。地域とともに広がる活動が、いよいよ万博の舞台で世界に発信されます。