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寺谷一紀のまいど!まいど!

番組内容

ナニワのアナウンサーこと寺谷一紀が神戸をキーステーションに生放送でお送りする関西ええとこまるかじりの情報ワイド番組。
毎回多彩なゲストをスタジオにお迎えして、“聴くカルチャー”をコンセプトに、格調高く個性的にお届けしています。

  • 2025年7月20日(日) 10時00分 まいど!いらっしゃい!ようおこし!

    「書」は日本文化の宝です

    7月18日のゲストは、日展作家で書家として活躍する中西咲葉さんにお越しいただき、美しい書の世界と、その情熱的な創作活動について語っていただきました。

    幼少期に母の勧めで書道を始めた中西さん、小学生の頃にはすでに書道を仕事にしたいという夢を抱いていたそうです。

    大学卒業後は企業で秘書として勤務しながらも、作品制作を続け、書家としての道を切り拓いてきました。

    現在は、作品展示やパフォーマンス、ロゴや日本酒ラベルの文字提供など幅広く活動。特に印象的なのは、大筆を使って全身で描くダイナミックな書道パフォーマンスで、大阪の「和酒フェス」や関西万博でも披露されたそうです。

    2024年春には中国でも公演を行い、日本と中国の文化交流の一環として注目を集めました。

    番組中では、実際にスタジオで「輝く」という一文字を書き上げるデモンストレーションも披露。その言葉には、「命輝く未来社会」をテーマとする万博での思いやあ、自身が大切にする前向きな価値観が込められていました。

    中西さんは書道について「形と意味が同時に伝わる、唯一無二の表現」と語ります。さらに、現代社会では手書き文化が希薄になっている中で「書くことで心が落ち着いたり、集中できたりする体験を、多くの人に味わってほしい」とも。

    今後は、日本文化の魅力を国内外に発信していくことを目標に活動を展開予定。

    神戸ポートピアホテルでの展示(10月16日)や、梅田での文字セミナー(8月予定)なども予定されています。

  • 2025年7月13日(日) 10時00分 まいど!いらっしゃい!ようおこし!

    笑福亭鉄瓶さん、ようお越し!

    7月11日のゲストコーナーは、落語家の笑福亭鉄瓶さんをゲストにお招きしました。

    今回は、8月22日に長田区文化センターで開催される「神戸市 心通わす市民の集い」についてお話を伺いました。

    この催しでは、人権啓発映画の上映に加え、鉄瓶さんによる落語会も予定されています。

    実は、申し込み開始早々に満席となり、現在はキャンセル待ちの状態というこのイベント。鉄瓶さん自身も「まさかこんなに早く埋まるとは」と驚いたそうです。

    入場無料であるにもかかわらず、多くの人が心を動かされたのは、鉄瓶さんが演じる「ノンフィクション落語」の魅力かもしれません。

    「ノンフィクション落語」の原点となったのは、読み書きができなかった60代の男性が夜間中学に通い、妻にラブレターを書くという実話に基づくもので、実際に映画『35年目のラブレター』としても話題になり、10億円を超える興行収入を記録しました。

    鉄瓶さんの「ノンフィクション落語」は、単なる笑いだけでなく、人生の深みや葛藤、再生を描くもので、資料を集め、取材対象者に直接会って話を聞くなど、みっちりとした取材に裏打ちされているんです。

    取材では、いわゆるリモートなどではなく、必ず本人に会って話すという信念を貫いていまするそうで、現在は、新作となる五島列島出身の兄弟をテーマにした物語を構想中とのこと。

    また、8月9日には神戸新開地・喜楽館で、ラップユニットとの異色のコラボ落語会も開催予定。伝統と現代の融合を模索する鉄瓶さんの挑戦はまだまだ続きます。

  • 2025年7月5日(土) 10時00分 まいど!いらっしゃい!ようおこし!

    五島列島の魅力を再発見! 自然・文化・コスメの宝庫!

    7月4日のゲストは、番組ではすっかりおなじみとなりました株式会社クラブコスメチックス 代表取締役社長の中山ユカリさんと、長崎県五島市から五島市観光協会 事務局長の今村安規子さんにお越しいただきました。

    長崎県の西端、海に浮かぶ五島列島は、150を超える島々から成る自然豊かなエリアです。中でも最大の福江島を中心とした五島市は、近年観光地として注目を集めているそうで、福岡からのフライトならわずか40分!意外とアクセスしやすい点が魅力なんです。

    五島列島を語るうえで欠かせないのが、美しい教会群。隠れキリシタンの歴史を今に伝える教会が50も点在しています。2018年には、世界文化遺産にも登録されました。

    また、五島の空は人工光が少ないので、星空観察にも最適。観光協会主催の「星空ナイトツアー」や、映画『この夏の星を見に』のロケ地としても話題です。

    そんな五島市で、中山さんのクラブコスメチックスが取り組んでいるのが、地元産の椿を活用した地域振興です。

    約15年前から五島の椿を使った製品開発に取り組んでおり、石鹸やクリームなどの“玉椿”シリーズはお土産としても人気。特に幻の椿「玉之浦」を使ったプロダクトは、その希少性と品質から高い評価を得ています。

    五島列島では夏のイベントも盛りだくさん。毎年8月には「夕やけマラソン」が開催され、絶景とともに走る特別な時間を楽しめます。マラソン参加者には地元の郷土菓子「かんころ餅」が振る舞われることも。

    今年は8月23日(土)開催で、エントリーは7月14日(月)まで受付しているそうです。健脚に覚えのある方は、ぜひ参加してみてください!

    第39回五島列島夕やけマラソン エントリーページ

    五島は食の魅力も満載。五島うどんや新鮮な海産物は観光客だけでなく移住者の心も掴んでいます。近年は椿関連の仕事や伊勢エビ漁業などを通じた移住支援策もあるそうですよ。

    自然、文化、産業が見事に融合した五島列島。ぜひ一度訪れて、その奥深さを体感してみてはいかがでしょうか。

    五島市観光協会 ホームページ

  • 2025年6月29日(日) 10時00分 まいど!いらっしゃい!ようおこし!

    平和を届ける朗読と音楽の響き 今年の夏も開催へ

    6月27日のゲストは、朗読家の鍋島奈穂子さん(左)と山木梨可さん(右)にお越しいただきました。

    お二人も参加している朗読グループ「こえのとびら」が手掛ける、平和を願うチャリティーコンサート「重なる祈り、つながる声」が、昨年に続き今年も7月31日に芦屋ルナホールで開催されます。

    これは、被爆ピアノの音色と朗読、絵本、音楽を組み合わせた心揺さぶる朗読劇です。

    企画の背景には、ウクライナ戦争など、現代における「戦争の現実」への危機感があります。語り継ぐ人が減る中、若い世代に平和の尊さを伝えることを目的に、子どもでも理解しやすい絵本を用い、戦争体験や特攻隊の物語などを朗読。

    さらに、実際に広島で被爆し修復された「被爆ピアノ」が登場し、舞台に深いリアリティと感動をもたらします。

    この催しは、日本赤十字社を通じたチャリティーイベントでもあり、収益は紛争地の医療・食料支援に活用されます。親子での参加も歓迎されており、夏休みの自由研究や読書感想文の題材にも最適です。

    また、こちらも「こえのとびら」が手掛けている「谷崎潤一郎朗読コンテスト」も11月に開催予定。

    今年の課題は『細雪』『刺青』『陰翳礼讃』の三作で、一般・学生・初心者など幅広い層が参加可能です。

    応募は音源提出からスタートし、本選は芦屋ルナホールで行われます。

    平和の大切さを朗読と音楽で感じられる貴重なイベント。

    詳細・申込はこちらから

    「こえのとびら」公式サイト

  • 2025年6月21日(土) 10時00分 まいど!いらっしゃい!ようおこし!

    夏の日本酒の楽しみ方を伝授します!

    6月20日のゲストは、東大阪市にあります「TASTING ROOM F」オーナーの藤川 智子さんにお越しいただきました。

    藤川さんは、アシスタントのあっきんと同じく「酒匠」「日本酒学講師」の資格を持つ「お酒のプロ」。

    得意の英語力を活かしてワイン業界からスタートした藤川さんは、やがて日本酒の奥深さに魅了され、今では国内外で活躍する唎酒師として知られています。

    藤川さんが主宰する「テイスティングルーム」は、大阪・東大阪市に昨年オープン。プロも一般人も訪れることができる、日本酒を学ぶための空間です。関西圏には珍しい専門的な学びの場として、全国から参加者が集まっているそうですよ。

    そんな藤川さんが参加する「美酒コンクール」は、女性審査員による日本酒評価のコンテスト。今年で3回目を迎え、9月に神戸で審査会が、10月に大阪で表彰式と試飲会が開催されます。

    主催者で、一般社団法人「日本のSAKEとWINEを愛する女性の会(通称、SAKE女(サケジョ)の会)」代表理事の友田 晶子さんによると、プロ・アマ問わず、20歳以上の女性なら誰でも審査員として参加可能。部門も「フルーティー」や「リッチ&旨み」など直感的に分かりやすい構成になっているそうで、消費者との距離がぐっと縮まる工夫がなされています。

    また、番組では夏にぴったりの日本酒の楽しみ方も紹介。塩味との相性が抜群で、冷やした夏酒にオリーブオイルで炒めたズッキーニやトマト、塩昆布のサラダなどが好相性とのこと。意外にもクリームチーズやのりの佃煮とのペアリングもおすすめとのことでした。

    藤川さんは今後、世界での日本酒普及にも力を入れるとのこと。台湾の大会へも招かれており、日本酒文化の国際的な地位向上を目指しています。

    今こそ私たち日本人が、日本酒という文化を再発見する好機なのかもしれません。女性の感性と熱意が、新たな日本酒の世界を切り開いているのです。

    TASTING ROOM F 公式サイト