今年は阪神・淡路大震災から29年、そして今月11日で、東日本大震災から13年となりました。
今年の1月には能登半島地震が発生するなど、近年大きな地震災害が相次いでいます。
近い将来に発生することが予想される「南海トラフ地震」。
実際に、どのような地震が起こると言われているか、皆さん、ご存知ですか?
政府の中央防災会議による被害想定では、「南海トラフ地震」が発生すると
・静岡県から宮崎県にかけての一部では、震度7となる可能性がある
・それに隣接する広い地域で、震度6強から6弱の強い揺れになる
と想定されています。
また関東地方から九州地方にかけての太平洋沿岸の広い地域に、10mを超える大津波の襲来が想定されています。
そもそも「南海トラフ」とは、静岡県の駿河湾から遠州灘、熊野灘、紀伊半島の南側の海域や高知県の土佐湾を経て、宮崎県の日向灘沖までの、フィリピン海プレートとユーラシアプレートが接している海底の溝状の地形を形成している区域を指します。
地球の構造は、中心から、核・マントル・地殻と言う層構造になっていると考えられています。このうち「地殻」とマントルの地殻に近いところは硬い板状の岩盤となっており、これを「プレート」と呼びます。
この「南海トラフ」に沿ったプレートの境界を震源とする大規模な地震が「南海トラフ地震」で、これまで概ね100年から150年の周期で発生しています。
過去に、この「南海トラフ」が震源となった「昭和東南海地震」及び「昭和南海地震」が起きて70年以上が経過しており、次の大規模地震が発生するリスクは年々高まっていると考えられています。
政府の地震調査委員会では、南海トラフ地震について、今後20年以内に発生する確率を「60%程度」、30年以内には「70~80%程度」と発表しています。
「南海トラフ地震」の被害から、ご自身や家族を守るために、このコーナーでも紹介してきました様々な準備に、ぜひ取り組んでください。